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7月, 2019の投稿を表示しています

「終焉ブルー」 咲くやこの花 (緑風冠)

 ・おはようございます。 緑風冠高等学校演劇部 3年の瀧川です。 7月31日㈬に咲くやこの花高等学校演劇部の2019年度HPF公演『終焉のブルー』の当番校を担当させて頂きました。 その際にゲネと本番どちらも見せていただいたのですが、公演中ひたすら【演劇が好き】という気持ちが伝わってきて、その時点でとても感動してしまった3年生です。 皆さんとても演技がお上手で、すごく勉強になりました。 場面転換をわざと見せるようにしていたり、上演中に流れている曲の1部分をキャスト全員で歌うなどの様々な演出があり、80分劇だったのですが常にドキドキワクワクしながら観劇させて頂きました。 照明ではミラーボールを使ったり、雨が降っているシーンでは細いサスを付けたり消したりしていて「うわ、すご、、」と声が出てしまうほどでした。 さらに劇中、実際に持っているスマホから音を流していたので、とてもリアルでした。 すごく素敵な作品を観劇させて頂き、勉強になった一日でした。 ・私はまとめて感想を言うのが得意ではないので、順番に言わせて頂きます。 まず、出演者の皆さんは台詞と動きだけでなく歌も演出にあったので、その分大変だったと思います。さらに、あれだけ人が居るのに皆さんの息が合っていたのですごいと思いました。 次に、照明の方は役者や音に合わせての切り替えがすごく、何回も何回も合わせて練習されたのだと思いました。個人的にほ雨の時の細いサスの明かりが好きでした。 次に音響の方です。様々な音を役者の人に合わせるのが大変そうなのに、全くミスが無くすごかったです。音響かは分からないんですけど、ケータイから実際に流れていたのでなるほどと思いました。 最後に全体を通して、自分たちの劇に取り入れたい所がたくさんあったので、盗ませていただきます。 とてもすばらしい公演でした。こんなにすばらしいものを見せていただきありがとうございました。 担当:緑風冠高等学校 3年瀧川 1年松本

「怒りと祈り」 寝屋川 (豊島)

 とても刺激を受けました。おばあちゃんの演技が、歳が全然違うのに話し方も笑い方も忠実に再現されていて、素晴らしかったです!  広島の被爆者の方の狂った演技も、素晴らしくて鳥肌がたちました。  良い作品を見せていただき、ありがとうございました。 1人1人の演技とキャラクターの個性、  原爆という難しいテーマが重なって作られる劇に  とても心を動かされました。  素晴らしい劇をありがとうございました! 今回の劇を見てとても原爆のことについて考えさせられました。 なぜかというと、僕が今回のHPFで今までに見てき芝居は、コメディ要素が多かったのてすが、今回の芝居は、シリアスなシーンが多く頭に入ってきたからです。 とても、いい作品だと思いました! とてもいい舞台でした。重いテーマなのに、少し笑えるところもあって、すごいと思いました。感情の表現の仕方がはっきりしていて、気迫がすごく伝わって来ました。動きがはっきりしていたので、伝わりやすかったです。本当にすごかったです!本当にお疲れさまでした! とても重い題材である「原爆」を丁寧に扱えていたと感じました。また、それを演者も上手く演じきれていました。作中にあった通り扱うことに意義のある良い作品だったと思います。 担当  豊島高校

「モノクロ天使」 桜塚 (工芸)

桜塚高等学校さんのゲネと本番を観劇させていただきました。会場に入ってまず目に入ったのは、一瞬で美術部だと分かる舞台装置でした。置いてある石膏像やモチーフのりんごや瓶、グラス、沢山の筆など、掛けられていたり飾られている絵が本格的で、とても素晴らしいと思いました。小道具もスケッチブックに描かれている絵がとても丁寧で驚きました。ストーリーは恋愛物で、登場人物それぞれのキャラクター性が面白かったです。カップル成立、不成立でした、という展開で幕を閉じるのではなく、観客に物語の続きを想像させるような終わり方にしたのはとても良いと思いました。私も登場人物がこれからどんな関係性になるのか気になりました。劇中で場転に使われていた曲と夕日の照明が綺麗で印象に残りました。観ていて癒される作品でした。  工芸高等学校

「人魚伝説」 金蘭会 (箕面)

  私は初めて金蘭会高校さんの舞台を見させていただいたのですが、大人数ならではの迫力のある舞台ですごかったです。装置を上手く利用して色々なところから人が出てきたり、高さを使って大人数が舞台上でもごちゃっと重なることなく、全員の顔が見えるような形で舞台が作られていたのが新鮮でした。人の並びも計算されているのかなーと思いながら見させてもらいました。  公演自体は二回見させていただいていて、それぞれ座った場所が全然違う場所だったのですが、どこから見ても美しく、かっこいい舞台でした。  男役が多い舞台でしたが、本当に女性なのかを疑うほど、立ち振る舞いや口調が男らしく、練習が大変だったなろうなとか、どんな努力をしたらあんな風な立ち振る舞いが出来るんだろうとか、そういう役者さんたちの努力が伝わってくる舞台でした。声量もすごくて、役者さん全員が客席の後ろまで響き渡るような声だったことも、練習の賜物なのかなと思います。  口から赤い糸を出すところですごく驚かされました! 最初はトリックが分からずただ驚いていただけでしたが、非常に印象的なシーンでした。先輩が最後までトリックが分からずだまされていましたが、舞台後にそんな話をしたくなるほど、インパクトのある出来になっていたかと思います。  物語自体は少し難しかったのですが、その中にギャグが入っていたりして、緊張感と笑いが混在した舞台で面白かったです。三日目四公演目とは思えない、金蘭会さんの多人数でエネルギッシュな舞台に圧倒されっぱなしでしたが、コンクールなどではもっと大人数での大合唱のシーンで場面が展開するとも教えてもらいました。ますます興味が湧き、今後も機会があれば観劇したいです。  本当に三日間、お疲れ様でした。  当番校:箕面高校 金廻里歩

「人魚伝説」 金蘭会 (東海大学付属大阪仰星)

 金蘭会高校「人魚伝説」を観て 多くの人々の小さな唸りから始まった金蘭会高校さんの【人魚伝説】は、2時間10分という上演時間中、息つく暇も与えないほどに私の心を揺り動かしました。生きているからこその寂寞、憎悪、苦痛、悲哀、執着、それでもなお生きようとする人々の熱を確かに感じました。 好きなシーンが多く全てを語ることはできませんが、一番「すごいな」と思ったのは中盤のボクシングジムのシーンです。そのシーンでは沢山の人々がボクシングの練習に勤しんでいて、フットワークやワンツーパンチが自然で、きっと大変な努力をなさったのだろうなと感動しました。女子校であるにもかかわらずボクシングシーンや男女の愛憎を遜色なく描こうとする姿勢を見習おうと思いました。 また、同じシーンの、熱気に満ちたジムの中に金魚が入って来た瞬間の空気の変わりようが印象的です。一触即発の緊張感から一変してまた別の緊張感が漂い始め、片時も目を離せませんでした。金魚の「わたし淫売じゃない」というセリフが喉が張り裂けそうに悲しい叫びのように聞こえ、観客として胸が苦しくなりました。何かを信じようとして傷ついてしまうのは、金魚のみならず、ハル男ナツ男アキ男シキ男(セツ男はわかりませんが…笑)……その他の誰しもが抱えている寂しさの感情ゆえなのでしょう。 「わたしを買ってください」という金魚の声が、鼓膜にこびりついています。 口から吐き出された赤い糸の先に誰かがいると信じて、人は傷つくことを知っていながらもそれを手繰り寄せようとせずにはいられません。広大な海にただ独り投げ出されるのは、恐ろしく孤独なことだから。 その孤独に打ちのめされながらも、それでももがきを止めず、泳ぎ続けた金魚の美しさに心打たれました。 音照に関しても役者さんと息がぴったりで、そこからも金蘭さんの練習量をうかがい知ることができました。 素敵な舞台をありがとうございました。 東海大学付属大阪仰星高校 3年   工藤茉依

「雪ロード埋没」 大阪ビジネスフロンティア (鶴見商業)

 暑い日々が続く中、OBFさんの「雪ロード埋没」というタイトルに意外性があり、そして、開演するとストーブに火がつき、出てくる役者はみんな長袖やコートにマフラーを着用していました。この真夏日に雪の降る話をするという大胆な発想に驚かされました。 それぞれの役者の演技は個性豊かなキャラクターにしっかりマッチしていて、女性が男性役をやっていましたが、違和感などなく共感するところや親近感がわくところなどがたくさんあり、冬の話に自然と入り込むことができました。 舞台装置のパネルの木目はとてもリアルに描かれていて、ストーブの火は豆電球を使用していると聞き、細かいところまでしっかり再現なさっているのだなと思いました。 シンプルな照明なのに飽きなんて全くなく最後まで楽しんで見させて頂きました。ありがとうございました。 担当校:鶴見商業高等学校

「オーバーヒート」 堺東 (枚方なぎさ)

 7月26日、堺東高校さんの「オーバーヒート」を観劇しました。 最初から最後まで飽きることなく楽しませてもらいました。そして、これは高校生が作り、演じている作品だということを強く感じました。 真面目と不良という高校生の視点に立ったテーマに始まり、ネーミングの言葉遊び、「音響さんありがとう」といったメタいギャグまで、全編に高校生らしいノリと勢いを感じました。 ノリと勢いが前面に出た作品には違いないのですが、では細かいところを見ると粗雑なのかといえば決してそんなことはなく、演技も演出も非常に洗練された劇でした。 さすが、コンクールでも高い評価を受けた堺東高校さんだなと思いました。 具体的に印象深かった点を挙げれば、役者がその場で走るシーンがあったのですが、走り方がとても自然でよく練習されているなあと思いました。 回想シーンで幼い少女を演じる時も、ステレオタイプな子供像でなく、リアルな子供を演じていて、すごく好感がもてました。 それぞれのキャラが確立されていて、かつ演者が各々のキャラを深く理解しているのが観ていて伝わる劇でした。全員がメインと言ってよいほどに各キャラを見せることができていたので見ごたえがありました。 スタッフ面では、音響を入れるタイミングや選曲にセンスを感じました。また、照明は場面の転換をあまりに自然に表現していたので、劇中ほとんど照明に注意が向きませんでした。裏方として完璧な仕事だったと思います。海の表現も見事でした。 視点を変えるたびにさまざまな工夫に気づくことができる素敵なお芝居であり、今回の観劇は演劇に関わる者として、とても勉強になりました。 堺東高校のみなさん、お疲れ様でした。楽しい時間をありがとうございました。 枚方なぎさ高校 演劇部

「ASUKA×ASUKA」 緑風冠 (精華)

 緑風冠高校の皆さまお疲れ様でした。 当番校をさせていただきました。 精華高校2年の谷川と仁志です。 今回初めて緑風冠高校さんの公演を見させていただいたのですが、とても楽しんで拝見させて頂きました。 2人芝居で、約1時間の舞台なのに暗転も極力少なく舞台装置も白いパネルだけのシンプルな物なのに、飽きずに観ることができました。 出だしのタイピング音がとても心地よくて聴き入っていたのですが、最後のセリフで探偵というセリフがあったので、 もしかして現在の探偵の仕事の日常音だったのかなと言う新しい舞台の見方も出来ました。 照明も音響もエレベーターが止まったという状況が上手く表現出来ていて、 凄いなと思いました。 ワンシチュエーションの舞台で2人芝居で約45分をやりきるにはすごく稽古をされたのだと思います。 女の子が「マッドサイエンティスト」を自称するだけあって、表情もクルクル変わるし、台詞にも変化がつけられていて本当にすごいなぁと感心しました。 男性は1年生だったということを後でうかがって、ビックリしました。大きな舞台で本番が始まったら1回も出ハケがないので、逃げられない! まさにエレベーターに閉じ込められるシチュエーションそのまんまの緊張感で演じられていました。 本日は、本当にありがとうございました。