「屋上革命」 桜塚 (淀川清流)
今回桜塚HPF公演『屋上革命』のブログを担当させていただきます、淀川清流3年の山口乃音です! 公演、お疲れ様でした。小ぶりな舞台の上で繰り広げられる二人劇、心を揺さぶられっぱなしの60分でした。私自身が3年生という事もあり、進路のことを考え出す時期である為、何となく七緒に自分自身を重ねながら観ていました。 いやあ、好きです。2人の関係性といい距離感といい。歳も4つ違いとの事で良い感じの微妙な年齢差。ちょっと悪いお兄さんとちょっとひねくれた女子高生。屋上なんていう学校の中でも特別、特別な場所で、2人だけの小さな革命を起こす。私みたいな年頃の人間ってだいたいまず関係性に惹かれがちだと思うんですが、素晴らしい程に私の思い描いた「青春」がそこにあって、心が焦げそうになるほど羨ましかった。それほどまでに会話がナチュラルで没入感たっぷりの舞台だったと思います。私も屋上に忍び込めばこんな面白い体験ができるのだろうか……。 原作の台本も読んだのですが、役者によってはきっとどんな感じにも化けるんだろうなあ、今回の桜塚さんの公演はどんな風に化けるんだろうなあ、などと思いながら観ていました。双方笑いどころをしっかりつけていて観ていて楽しかったです。卑劣で不機嫌なゆでたまごと悪性盲腸炎。オンガ・クシーツとコウチ・ヨウ。思い出すだけでもツボにハマります。最高です。 舞台美術も良かったです。屋上のパイプフェンス、その端に置かれているであろう木のベンチ、昼休みに食べていたであろう弁当、七緒の私物であろうカメラ。その全てが作品の雰囲気に繋がっていて、一体感がある舞台でした。 そして音照の美しさ。BGMでの場面の作り方と言い照明の切り替えのテンポの良さと言い、ふたりの演技を邪魔しないながらもはっきりとした存在感。ゲネプロと本番2回観たからこそ気づける素晴らしさもあって、文字通り何回でも観たくなる作品でした。客入れ/客出しも舞台の雰囲気を壊さないまま、最初から最後までずっと屋上で繰り広げられる革命に浸ることができました。そして薄ぼんやりと移り変わってゆく2人の顔を照らす夕焼けの照明、素晴らしく綺麗でした。本当に全てが綺麗にまとまっていた舞台だったと思います。 ...