投稿

「天邪鬼」淀川清流 (大阪産業)

淀川清流高等学校の皆さん、お疲れ様でした! 淀川清流高等学校さんの『天邪鬼』の観劇ブログを担当させていただきます大阪産業大学附属高校の井上葵と木村俊介です。まず初めに、淀川清流高等学校のみなさん、公演お疲れ様でした。本当に素晴らしい劇を観劇させていただき、ありがとうございました。 私達がこの公演を観て印象に残っている事は淀川清流高校のみなさんのチームワークの良さです。この作品はすごくたくさんの音響、照明さんのきっかけや、役者同士でセリフや動きを合わせるところがあったと思いますが、その全てがピッタリとハマっていてこの作品のレベルを一段と上げていたように思います。 役者の演技で特筆したいのは、舞台には6人の役者しか立っていないのにも関わらず、瞬時に色々な役に切り替わっていたところです。私も観劇の最中、思わず、あれ?この劇って役者何人いてはるのかな?と何度も思ってしまいました。また、この役の切り替えが本当に見事で、特にあまのとあまののお母さんのやり取りのシーンは圧巻で鳥肌が立ちました。一言ずつ立ち位置を入れかえて、2人の役者があまのとお母さんを交互に演じていて、その表情や姿勢の切り替えの素早さに驚きました。どちらの役者もちゃんとあまのにもお母さんにも見え、テンポが早くても観客に違和感を感じさせない素晴らしい演技だったと思います。また、もう一つ私達の中で話題に上がったのは背景になっている人たちの演技です。私達はゲネプロと本番の2回を観せていただいたのですが、1回目には気付かなかった、メインで話している役者以外もそれぞれの顔がきちんと演技をしていた所も素晴らしく印象的でした。このメインじゃない役者の演技がこの作品に観客を引き込む大きな要因の一つだと感じました。 また、この作品に欠かせないのが音響、照明です。音響のSEが流れるタイミングが役者の動きと完全に一致していて驚きました。銃を撃つシーン、すり鉢のシーンなどのタイミングが絶妙で、特にあまのがトイレの便器を掃除するシーンは最高でした。ゲネプロを観た後、あまりに動きとSEが一致していたので、部員の中でもあれは口で言っていたんじゃないか、という感想が出た程でした。最後のキューの音であまのが振り向くところ、めちゃくちゃ笑いました!個人的にイチオシのシーンです。照明は色をたくさん使っていたのが印象的です。特に赤と...

「フランダースの負け犬」池田・渋谷高校(豊島高校)

池田高等学校、渋谷高等学校の『フランダースの負け犬』を観劇させていただきました。 豊島高等学校演劇部1年南道です。 最初の導入から、話の始まり、本編への入り方、キャラクターの紹介、の流れがとてもスムーズで、紹介しながら、ストーリーが進んでいくのもとてもいいなと思いましたし、最初から見ていてとても楽しかったです。セリフに張られた伏線がとても多くて、「バカにはバカなりの使い道がある」というセリフは最初に言われたセリフなのに、最後に回収されたということもあって他のセリフと比較しても特に、いい意味の鳥肌が立ちました‼︎ 小道具や装置が置かれていなくても、体の使い方でボールの軌道がわかったり、石像が壊れたのがわかる表現の仕方が、みていてとても参考になりました。 心情の変化が多い作品なので、この人が次どう動くのかなと、とてもわくわくしながら観ることができました。 とても面白い劇を観劇させていただき本当にありがとうございました。 池田高等学校、渋谷高等学校さんの観劇ブログを担当させていただきます、豊島高校3年の星野色葉です。 まず、池田高等学校、渋谷高等学校の皆さんお疲れ様でした。90分という長い時間があっという間に感じるほど集中して観劇することができました。それほど演技や演出にお客様を引き込む工夫をしているのだと思いました。そして、演者と音響、照明の息がとても合っていて、より世界に引き込まれました。今まで銃や本は持たずにやっていたのにラストスパートになると小道具として銃を出す、というのが印象に残りました。今までのは回想で、ここからが現実味がおびてくるというか迫力がましてとても好きなところです。そして、最後の挨拶のときに銃と本を残しているのがバラックとヒュンケルのお墓のように見えてそこもとても好きなところでした。 最後に素晴らしい作品、時間、演技をありがとうございました!

「Star Of the Show」 四天王寺 (関西大学第一)

四天王寺高校さんの『Star Of The Show』の観劇ブログを担当させていただきます関西大学第一高等学校の髙田心太郎です。 まずは四天王寺高校さん、お疲れ様でした。 「笑いあり、涙あり」というとありきたりな表現になってしまうかもしれませんが、本当にたくさん笑い、何度もジーンと胸が熱くなりました。”SOS”や”好き”というキーワードと共に、登場人物それぞれの演劇に対する情熱や葛藤が、まっすぐな言葉で描かれているのがとても印象的でした。この作品の登場人物の多くがそれぞれの立場で、さまざまな悩みや問題を抱えています。自分にも重なる部分も多く、「この人物の気持ち、とてもわかる」「自分ならこういう時どうするだろう」とまるで自分も物語の中にいるような感覚になりました。同時に、一緒に観劇していた部員たちはどの人物、どの言葉に共感しているのだろうということも考えながら観劇をしていました。この作品は演劇、ひいては部活で生まれるリアルな多くの感情を拾い上げていました。そして、さりげない言葉や、ほんの少しの勇気で、登場人物たちが救われていく展開に、作者の演劇や、一緒に演劇をしている仲間たちへの愛や優しさをものすごく感じることができました。ラストシーンはまさに「Star Of The Show」。それまでに積み重ねられてきた登場人物たちの物語が一瞬で思い出され、感動しました。劇中劇や歌、客席に飛び出して観客を巻き込むなど、さまざまなコミカルな演出なども次々に盛り込まれ、観客を飽きさせない工夫がいろんな場面に凝らされていて、演者もお客さんも、この劇に関わる全ての人に楽しんでほしい、という思いも感じました。個人的には「走れメロス」のくだりが大好きでした。80分という時間があっという間で、見終わった後に心が暖かくなる、本当に素晴らしい作品でした。四天王寺高校の皆さん、素敵な時間をありがとうございました!

「Mirror」関西創価・北かわち皐が丘(長尾)

関西創価高校・皐が丘高校「 Mirror 」のゲネプロ観劇と本番を見させていただいた、長尾高校 1 年盛と申します。   まず初めに、関西創価高校・皐が丘高校演劇部の皆様、お疲れさまでした。そして素晴らしい劇を見せていただき、ありがとうございました。   見て思ったことは、初めのダンスシーンは皆、とてもキレッキレでとても美しく、きれいでした。そして、坂野寧音の裏と表を大きな装置を使って対比させ、そこに音響や照明を加えることで、とてもきれいになっていて、見ていてすごいなと思いました。佐々見波代と浦谷壇子、鶯世沙道が話しているシーンで、買い出しの時に袋が破けてすべて落としていたはなしから、飲み物を買いに行って、まさかのコーラを落として帰ってくるというつい「またやったんかいな」と心の中で突っ込んでしまいました、、話の流れ的に、とても面白く良かったです。そして、裏と表がきれいにシンクロしているときがあり、本当に同じ人物が表と裏をやっているようにおもえてしまいました。それだけ、きれいにそろっておりとてもよかったです。時間がたつにつれ、どんどんそれぞれが思う悩みが明らかになっていって、それをどんどん変わろうと頑張っていこうとする気持ちがとても伝わりました。そして「みんな大っ嫌い」といった後に、「一番嫌いなのは自分自身」というシーンにはとてもて心に響きました。「自分を変えるには自分が変わらないといけない。自分を大事にすること、好きになることが大切なんだ」と深く考えさせられました。佐々見波代の回想シーンではだんだん今に近づいていくときに、どんどん成長していくのがわかりやすいように表現されていてとてもよかったです。 最後になっていくにつれ、坂野寧音の裏と表の気持ちがヒートアップしていき、自分で自分をより苦しみに追い詰められているというかなんというか。 特に、割れる音がして、裏と表が抱き合って泣くシーンはとっても鳥肌が立ちました。そして、最後には坂野寧音の裏が出てくるという全然予想していなかったので「えっ」と思いましたが、最終的には裏の姿を出せるようになったという気持ちがよいオチでとてもよかったです。この作品を作ったのが高校生というのが一番驚きました。プロの作家さんが作った脚本みたいで、あっという間の 1 時間でした。   ...

「ひととせ」 東海大付属大阪仰星 (阿倍野)

★東海大学付属大阪仰星高校さん「ひととせ」の観劇ブログを担当する阿倍野高校3年の稲本です。 一人劇ということで、舞台に立つのは場面転換から出演まで一人だけ。演劇をやっていれば分かりますが、少人数で最後まで舞台を回すというのは、とっても大変なことだったと思います。今回は、その大変さを微塵も感じさせない、完成された劇だと感じました。季節の移り変わりを、窓から見える木を入れ替えることによって表したり、最後に登場する二人目の登場人物『森谷 芽衣』のリボンが青色に変わっていたり。一人でやっているから大目に見ないといけない、と観客が気を遣う必要のない、周到な演出が素晴らしいと感じました。 次に言及したいのは、何と言っても一人ひとりの仕事です。音響や照明は、最低限必要なものを配置しながら、どれもが効果的で、無駄のない洗練されたものだったと記憶しています。また、この演出を加えれば観客はどう受け取るのか、という客観的な視点が強く感じられる素敵な仕事だったと思います。 そして、何といっても役者の仕事です。表情管理、身の振り方、声、純粋な演技力……。たった独りで舞台をやり通すということは、それだけ劇を背負うということ。誰のおかけでも、誰のせいでもなく、自分だけで演技する。そこには計り知れない孤独と、のしかかる重圧があったのではないかとお察しします。その責任を、高いポテンシャルと、確かな努力によって果たされていた、と私は感じました。むしろ楽しんで演技をされているようで、こちらも安心して楽しむことができました。特に私が伝えたいのが、文化祭の公演が叶わず、泣き出してしまうシーン。普段、底抜けに明るい彼女が、虚勢を張りながらも、息が上がってきて、ついには泣き崩れてしまう。観劇中、思わず魅入ってしまった大好きなシーン、演技の一つです。 演劇部最後の一年、新入部員獲得も、文化祭の公演も、創作脚本の受賞も、どれも一人で挑んで、どれも叶わない。しかし、その全てを前向きに進んだ彼女は「後悔はない」と高らかに宣言し、部室を去る。季節は新しい春を迎える。部員募集のビラを持った新入生が、"ドアノブは新しくしたはずなのに"、立て付けの悪い扉を通って部室に入ります。そこで彼女は、マネキンの首と、犬のぬいぐるみ、そして、机に置かれた一冊の台本を発見する……。 自分のした努力は、自分の預かり知らない...

「FLOAT」 長尾 (咲くやこの花②)

長尾高校HPF公演『FLOAT』を観劇して思ったことは、脚本がすごい。そして、そのものすごい脚本の良さを最大限に引き出し、表現している長尾高校さんはもっとすごい! まず、脚本の素晴らしさから書いていこうと思う。あの脚本には様々な社会問題が組み込まれていた。アスペルガー、ネット問題、コロナ、災害、ジェンダーなどなど。そんなにたくさんの社会問題を一つの、しかも1時間ほどの脚本に組み込むことなどできるだろうか。きっと、やってみようとしたら話の軸はブレ、上演時間は伸び、もっと複雑な話になり、お客様が十分に楽しめない劇となってしまうだろう。だが!『FLOAT』は周りと馴染めない少女、という話の軸はブレずに上演時間は約1時間、物語は簡潔に分かりやすく、しかも感動まで与えてくれる。なんて親切で素晴らしい脚本なのだろう。この脚本を書いたクラーク記念国際高等学校の方は、もう一生遊んで暮らしていてもいいと思う。 そして、そんな素晴らしい脚本を潰すこと無く、むしろその良さを最大限に引き出して倍増させていた長尾高校さん…大好きです!!まずは役者の方々。全員声が通ってて聞き取りやすかったです。マー子役の方。叫ぶところや、感情を込めているところ。声は潰れてさせているのに台詞は潰れていない、尊敬します...!あと髪の毛綺麗すぎませんか!?あの艶には驚きました…。そしてタチバナ役の方、個人的に一番好きでした。なんだか、クールで色っぽくて…ゲネプロではまだ幼さが残っていましたが、上演ではメイクをしていたおかげで色気というか艶めかさというのか…倍増されていて息を呑む美しさでした…!他にもフィジカルお兄さんやとらんぺっこやお兄ちゃんなどなど、皆さん凄く良いお芝居を見させて頂きました!そして、演出。もう…言葉に出来ないほど良かったです…!特に、傘を使うシーン。スモークを焚いて丁度センターの方にスモークが来たタイミングで、周りを囲うようにしていた役者さんたちが開いた傘を前に突き出す。そうすると、スモークが舞っていて…。あの時の感動は忘れられません。そして音響のタイミング、照明の切り替え、すべてが『FLOAT』の為にあるのではないかと思わされました。尊敬します…! 他にも好きなシーンや語りたい事などはたくさんあるのですが、長くなりそうなのでここまでとさせて頂きます。長尾高校の皆さん、素晴らしい演劇を本当にあり...

「FLOAT」 長尾 (咲くやこの花)

前曲でサカナクションのアイデンティティが流れていて、アスペルガーで『普通』について悩んでいる主人公に関係があるのかなと考えされられました。途中の曲でもこれは今海だからこの曲なのかなとか、この動きをしたいからこの曲なんだなとか考えられていて素敵だなと感じました。また、作品で使う曲のアーティストを統一していたのも次は何が流れるのか?というワクワクがあり楽しかったです。 円になり主人公囲んだり、椅子を囲んで教室を表現したり、傘を使って波を表現したり本当に道具の使い方が上手いなと終始感銘を受けていました…!!個人的に好きなシーンは、椅子の上たって周りから浮いているを表現している、地面に座って周りに合わせ生きている(=沈んでいる)この対比を表現しているシーンで凄く考えられていて面白いなと思いました!! 役者については本当に頭が上がりません。 どのセリフも聞こえてきて演技も自己満で終わらず周りにしっかり伝えてて、見せ方を分かっているんだなと感じました。 主人公の長セリフのところは本当に細々としているのにもか変わらず頭にするする入ってきて驚きました!!!ホールに負けることのない堂々とした演技どの役者の方も素晴らしかったです!! 演技も照明も音響もどれも夏にぴったりこの作品にぴったりでとても美しかったです!!私の高校ではこういった爽やかな演劇をあまりしないので少しずるいなと思ってしまいました(笑)爽やかで日常的な演劇は演技力や他の力が上手くないと退屈になってしまいがちですが、この作品は既存である台本でありながら長尾高校さんの色をうまく出せていとても強みだなと感じました。本当に公演お疲れ様でした!!