「Scarlet Rain」 咲くやこの花 (同志社香里)

咲くやこの花高校さん『Scarlet Rain』の観劇ブログを担当させていただきます。同志社香里中学校・高等学校の中学3年生飯澤と申します。 初めに、咲くやこの花高校の皆様本当に上演お疲れ様でした。そして、このような素晴らしい劇を見させていただき本当にありがとうございます。 脚本研修会の時に咲くやこの花高校さんはミュージカルを上演するとお聞きしてとてもワクワクしながら観劇させていただきました。 最初、舞台装置を見た時にどのように使うのだろうと思ったのですが段差を使った位置どりを見てこのような使い方をするのか、ととても感動しました。室内にも屋外にもどこにでもなれる自由度の高い舞台装置を使いこなすのは難しいと思うのですが完璧に使いこなされていて感銘を受けました。 前説から観客を舞台の世界観に引き込み、遊園地のショーのようなシューの導入でグッと心を掴み、開幕のダンスで気持ちを昂らせる、という流れがとても綺麗で観客に楽しんでもらう工夫がたくさんされているなと感じました。特に開幕のダンスでのアンサンブルの方達の息のあった歌やダンスが印象的で、ミュージカルの始まり方としてとてもワクワクする素晴らしいものだと思いました。 役者の方については動きが大きくてレイニータウンの明るい雰囲気がとても伝わってきました。私が特に印象的だったのは笑う時の動きです。表情や身振り手振りだけでなく、体を全て使って演技されていて本当に心の底から笑っているんだろうなと思えるような演技でした。また、動きでいうと静と動のメリハリがとてもついているなと感じました。ダンスシーンなどの体幹が必要な場面でも動きにブレがなく、止まらなければいけないところではきっちりと止まり、動くときは滑らかに軽やかに動かれていて動きの緩急がついていたため見ていてとても楽しかったです。 ダンスシーン、歌唱シーンの話になるのですが私はマリアとブレインが初めて出会った時に二人で歌っていた歌の歌詞が大好きです。マリアとブレインの今までの寂しさと出会えたことへの喜びが全てこの歌に詰まっていて感動しました。 ブル転中の演技なのですがレイニータウンの時とサニータウンの時でブル転の使い方が違うのが印象的でした。レイニータウンでのシーン、例えばバーのシーンやクレアとソフィーを案内するシーン途中のブル転ではブル転直後からセリフが入り、レイニータウンの人たちの温かい人柄を再確認することができますが、サニータウンでのシーンの途中でのブル転ではセリフがなく静まり返っていたため、サニータウンの人たちの冷たい人柄を再確認することができて、とても工夫されているんだなと思いました。 照明については、おそらくSSを舞台セットの中に仕込んでいたと思うのですがその発想に衝撃を受けました。またスモークを焚くことによって、サスを舞台を明るくするためだけではなく歌っている人を照らすスポットライトのように見えたのが印象的でした。 音響については、ここで音楽が流れて欲しい!と思ったところドンピシャで流れてきてとても見ていて心地よかったです。 観客に楽しんでもらう工夫が凝らされた、本当に見ていて楽しい劇でした。最高の80分間をありがとうございました。改めまして、公演本当にお疲れ様でした。 咲くやこの花高等学校の『scarlet rain』を観劇させていただきました、同志社香里高等学校2年の柳川です。まずは、公演お疲れ様でした。とても幸せな八十分をくださり、本当にありがとうございました! この公演は劇団四季の公演のようにワクワクとときめきをくださる素敵な舞台でした。終演した直後、みんな余韻から抜け出せず、誰も席を立たなかったことがとても印象深いです。 私も、涙が止まらず感動で胸がいっぱいになりました。それほどまでに、見る人の心に届く舞台だったのだと思います。 この舞台は、「恋」を描くミュージカルでした。物語を形にするだけでも難しいものなのに、歌って踊るエンターテインメントを成し遂げられた皆様を本当に尊敬いたします。 まずは演技についてなのですが、役者の方々は劇中、独白以外でほとんど観客の方を見ることがなかったのが印象的でした。舞台の上の世界の中で、キャラクター同士だけを見ていました。その目線が優しかったり切なかったり、恋の情熱を感じられてとても素敵でした。そのキャラクターとして舞台に立っているのが伝わり、だからこそセリフや歌の一つ一つが胸に響いたのだと思います。 アンサンブルの方々の、弾むような体の使い方に楽しそうな声色、豊かな表情もレイニータウンがどんな町かを表しつつ観客をワクワクさせてくれていてすごく大好きでした。 照明も物語の情景にぴったりで、シーンをより印象深くされていました。名シーンを彩る明かりたちは、今後ずっと私たちの記憶に残るのだと思います。 また、印象に残したいシーン以外で、新しい灯体が使われることが少なく物語の進行に集中できたのもすごくよかったです。 音響が入るきっかけも絶妙で、「うわこのセリフいいな!」の直後に音が入るから、めちゃくちゃ気持ちよかったです。 クレアさんの後ろ姿と時計のSEだけで時計塔が止まることを表すシーンは無駄がなくてとても痺れました。 舞台を埋め尽くす大きなひな壇のような舞台セットも印象的です。開演前はどこかを表しているのだと思っていましたが、場面はバーの中から時計塔まで様々に転換されました。ひな壇で舞台の形を変えていると気づき、とても感動しました。舞台に高低差があると、役者の方の演技にも動きが出て構図もまとまり、少量の小道具で見栄えのいい場面を表現できるのだと、すごく大きな学びになりました。 脚本は、まずはレイニータウンの住人が歌が好きで明るくて、サニータウンの住人が冷たいという設定に鳥肌が立ちました。個人的に、サニータウンは猛暑に過労に苦しんでいる日本人にすごく共感できる街だなと感じ、だからこそ少しファンタジーのように思えるレイニータウンが魅力的に感じました。 日が昇らないから時計塔が大切、という設定も大好きで、非現実的な設定なのにいわゆる「ご都合」が一切なく、とにかく深く練られていたので、没頭して楽しむことができました。 また、キーワードを余すことなく活用されたロマンチックなワードセンスに胸がときめきました。お気に入りなのは、「あなたは私の王子様ではないけど魔法使い」という表現です。まじでときめきました。 演出は傘を使った斬新な演出が印象深く、曲や場転のタイミングが絶妙で劇中ワクワクしっぱなしでした。 作詞も、言葉の一つ一つがシーンや作品を深く表現されていて、覚えておきたいフレーズばかりでした。作曲もセンスが神がかっていて、ぜひカラオケで配信していただきたいくらいです。 この作品では、結ばれた恋に長年の片思い、失恋も別れも、様々な形の恋が描かれていたのが印象的です。どんな恋も、丁寧に描かれていたのが素敵だと思いました。脚本の繊細な描写も、役者の方々の情熱も、演出がもたらしてくれるときめきも、全てがこの作品と「恋」を美しいものだと思わせてくれたのです。劇場にいたみんなの恋の記憶や恋に焦がれる気持ちを肯定してくれるようなあたたかい作品でした。 改めまして、本当にお疲れ様でした!!!!素敵な舞台を見せていただき、ありがとうございました。

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