「新解釈『テンペスト』もしくは嵐」 大谷 (鶴見商業)
上演お疲れ様でした。
まず最初に舞台美術にすごく目を惹かれました。一見白い幕を吊っていてどんなふうに使われるのだろう、と思ってわくわくしていました。そして上演中の照明や役者さんの影を使いうまく世界観を作るものに変幻自在に変化していき、特にアロンゾーが苦しめられる場面で、役者の影や手のひらが動いている影が蠢いていたのを見て、鳥肌が立ちました。
役者さんは各役柄の個性がよく出ていて、舞台全体を埋め尽くすような迫力のある動きと声でずっと圧倒されていました。ミュージカルのような動きや妖精のバレエのような綺麗な舞いには目が離せませんでした。上手面で様々な歌が生で演奏されているのに合わせて動いたりしていて無駄もなく舞台の世界観に一気に引き込まれました。
照明や音響も細かいところまで凝られていて役者さんとも場面ごとに息ぴったりでした。変わるたび舞台の空気もコロコロ変わっていてすごく良かったです。嵐や魔術を使う場面でも役者と合わして変化していて本当に風が吹いたり魔術にかけられてしまいそうな気がするほど圧巻でした。
そして役者の衣装も各役柄の位が一目見るだけでわかリました。道化師の被り物やウィッグなどのすごく愛らしいものや、神々しく見えるものもあって世界観にあっていて良かったです。役者の使い方や立ち振る舞いも衣装をうまく使ってより役を引き立てていました。
劇が終了しても、カーテンコールから退場まで各役柄のまま、最後まで舞台の世界に引っ張りあげたままで楽しませていただきました。特に皆さんが『ありがとうございました!』というところで礼の仕方に個性が出ていて良かったです。
ゲネプロと本番両方見させていただいたのですが、全体を通して、照明・音響・役者・装置・衣装、それぞれにすごく細かいところまで力を入れて、この作品を作り上げたんだと深く思いました。一つ一つの稽古を丁寧に長い時間を積み重ねているんだろうなと思い演劇というものへの愛を感じるものでした。観客の皆さんを楽しませようという気持ちが伝わり、役者さんたちも楽しそうに演じていて、観客側も同時に、すごく楽しませていただきました。私たちももっと頑張ろうと思いました。
大谷高校の皆様、こんな素敵な作品を届けてくださりありがとうございました。
鶴見商業高校 三年 山下由樹乃
大谷演劇部の皆様、公演本当に本当にお疲れさまでした。大谷演劇部さんのHPFでの公演は初めて拝見し、シェイクスピアのテンペストを知らない状態で観劇に臨みました。ゲネプロと本番を観させていただき、感じたことは物語の構成、場転の方法、音照や舞台美術、演出などがとてつもなく工夫されていたことです。意匠が凝られたものでどの場面を切り抜いても本当に絵になる、洗練された総合芸術の塊だったと思います。
シェイクスピアの「テンペスト」を一言でまとめると、裏切られた男が復讐よりも”ゆるし”を選び、人々が和解する物語。「新解釈テンペストもしくは嵐」はそこに非常によいバランスで調節しつつ、ほどよいコミカルさを足すという高度なセンスはとっても素敵でした。
「テンペスト」は激しい嵐や暴風という意味があるそうです。「嵐」はアイドルの嵐にもかけていたのでしょうか。客入れの段階からラジオ形式で嵐の曲が流れ続けて前説の前のパフォーマンスの導入がしやすいように構成されていたのかなと感じました。
舞台美術は白い幕が吊るされており、上下に小さい階段があるというシンプルなものですが、照明がつくとガラッと空気が変わりその場の空気に染まる舞台に心を奪われました。シンプルだからこそ、幕を使った演出や、一つ一つの演出が輝いていたのだと思います。
次に感動したのが照明の使い方です。照明機材を真上に向けている使い方をされていて、私自身考えたことがない発想で本当に驚きました。
また、幕の裏からSSを当てることによって白幕に海の精霊が影として映し出され、その周囲から手が伸びるという演出に感嘆を漏らしました。
上手にキーボードが用意されており、シーンごとに白い妖精さんたちが出てきて楽器を持ち、役者が公演中生演奏をするという挑戦的なものでしたが、それも素敵な演奏となっており、視覚と聴覚から楽しめる演出になっていました。
また、貴族の皆様は宝塚のような華やかさと美しさを持ち合わせていて、魅了されるしかできなかったです。
衣装に関しては色とりどりで、パッと見ただけで誰が誰なのかわかりました。その上で、個性的だったりその役らしい身なりをしていました。たとえば貴族組の髪型が統一されていたり、妖精たちはふわふわとした軽やかな衣装を身にまとっているなど、本当に素敵でした。
個人的に好きなシーンの一つが、海の精霊、もしくはエアリエルがアロンゾー一行に襲いかかるシーンで黒い羽で襲いかかっていたのですが、その次のシーンではミランダとファーディナンドの結婚式で白く美しい羽で舞っていたのが印象的でした。
転換ではファミリーマートのあの音が使われていて、テンション上がりました。そこからの音楽への落とし込みが綺麗で「そんなこともできてしまうのか、、!」と一人で熱くなっていました。
学生にしか出せない熱量や迫力と、よい意味で学生らしさがないずば抜けた表現力に圧倒されていました。本当にキャラクターたちが生きているようで、明るく、苦しく、美しく、儚いその世界を大谷演劇部さんは根っから染まって演じていらっしゃいました。本当に演劇というものが大好きで、とてつもなく表現に対する愛と熱意を感じました。
当番校である私たちは劇場に入ったときから劇場を出るまで、大谷演劇部さんの制作や公演中、公演後もずっと楽しく過ごすことができました。
お客様に対する敬意と演劇に対する想いがたくさんつまった公演だと終始ひしひしと感じておりました。
素晴らしい作品を本当にありがとうございました!!!!これからの大谷演劇部さんも応援しております。
改めまして、上演本当にお疲れさまでした!
鶴見商業高校 三年 島﨑さくら
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