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7月, 2022の投稿を表示しています

「LEAVES」 枚方なぎさ高校 (咲くやこの花高校)

「 枚方 なぎさ高校 『 LEAVES』を  観劇して」   枚方 なぎさ高校の作品を観劇して思ったことを書こうと思います。  まずはじめに、この作品はとにかく「素敵」でした。  「私」が家族以外の人間に出会って自分が幸せなことに気づけたことが「私」の表情や動作からひしひしと伝わってきました。また、感情をありのままに表現している姿に感銘を受けました。  私がこの作品の中でも印象に残った場面が三つあり、一つ目が「私」が空を飛んでいるような描写がある場面です。この場面の「私」の、とても嬉しそうで、何もかも吹っ切れて晴れ晴れとした表情が心に残りました。二つ目が水玉模様の空間です。あの不思議さを感じられる空間が私はとても大好きです。三つ目が、舞台上に小さなピアノを置いて音を出していたことです。生の音を出すことで臨場感が増し、その場面の空気感がとても分かりやすくなっていました。音響さんが操作するのではなく、舞台で直接音を出すという発想が素晴らしいなと思いました。  舞台に立つ役者が笑うと、私の心が温かくなり、大声で怒鳴られとると、私も怒られている感じがするなど、一つ一つの感情や言葉が私の心に響いてきました。まるで私も作品の中にいるような感覚を味わうことが出来ました。  発声の丁寧さや間の取り方を学ぶことができました。誰も声を発しない場面では一人一人の感情が、より明確に現れていて作品にどんどん吸い込まれていきました。また、歩くときやしゃがむとき、倒れるときなど、一つ一つの動作がとても丁寧で綺麗でした。  この作品は自分たちのリアルな思いや感情を体現しているんだなと感じました。だからこそ、この作品に引き込まれたのだなと思います。  観ている人に何かを問いかけているように感じた舞台でした。それを自分なりに考えて、これから生きていこうと思いました。「素敵」な作品をありがとうございました。 ( 咲くやこの花高校 )

「あやとり」 咲くやこの花高校 (長尾高校)

公演、お疲れ様でした。今回の作品「あやとり」を見て思ったことを書きたいなと思います。 全体を通して凄く良かったです。役者の方々もそうですし、音響さん照明さんのオペレートも大胆かつ繊細に操作していてすごかったです。 息を合わさないとできない場面でも綺麗に重なっていて、凄い練習してきたんだなと感動しました。 作品の内容はとても複雑で、場面ばめんで考えさせられるようなものばかりでしたから見ていて飽きず、話の緩急も心地良いものになっているし、一つひとつの感情がしっかり表現されているからより深いものになっているので、良いな〜凄いな〜と思って見ていました。いろんな社会問題を取り上げていて、それらが深く、まさしく「あやとり」のごとく絡み合って解けない、切り離せないものに今なっているんだなと考えました。あと、あのスーツを着た人の狂気的な演技がすごい好きです。 照明は メイシアター でしかできないようなことを沢山していてミラーボールとかが斬新だし、場面の変わり目の変化が自然に変わっていて良かったです。 改めて 咲くやこの花高校 さんとても良い劇を見させていただきありがとうございました。 (長尾高校)

「- - ・- -クエスト~強力勇者~」 豊島高校 (市岡高校)

豊島高等学校さんの『- - ・- -ク エス ト~強力勇者~』を観劇させて頂きました。 劇冒頭の学校生活での何気ない会話が伏線となり、お話が進んでいくのが印象的でした。 聞いた事のあるゲームの効果音で世界観に惹き込まれ、照明とともにゲームの世界に来たのだと感じられました。 低レベルたちのツッコミ、中レベルたちの連携技(?)、高レベルたちの連携、ボケなどとそれぞれのキャ ラク ターに個性があり、最後まで楽しんで観ることが出来ました。 後説でもあったように、人と協力することが苦手な勇者が協力の強さについて知ることで、私たちがこれまで思うように出来なかった行事や演劇など、協力が必要な場面がたくさんあるのだと改めて思い、人との協力なしでは生きていけないのだなと感じました。 終始、トップ(先生)の勇者に対する『お前服似合ってないなぁ』のくだりが所々に入るのが面白くて大好きです。 この劇で学べることも沢山あり、私たちも公演に向けて頑張ろうと改めて思いました。 豊島高校さん、素敵な劇をありがとうございました!(2年•中川ひなた) ゲームの中という現実離れした設定で、協力し合うことの大切さという現実世界で重要なことを感じさせられたのが、すごく衝撃的で面白かったです。 発声はもちろん、装置の使い方や、動き方、立ち方ひとつとってもすごくレベルが高くて同じ演劇部として参考にさせていただくことも多くありました。 終始一貫してコメディ要素があり、笑いが絶えない時間でしたし、会話のテンポやリアクションで暇だと感じる時間すらなかったです。キャラが多いのにそれぞれに個性があって各々を混同することなく、すっとこの子はこうゆう子なんだなぁと入ってきたのも大人数という強みを最大限に活かせていてとても良かったと思います。 改めて見てよかった!と思える劇で、楽しい!おもろい!と思える時間でした。(2年•鈴木たから)

「フエキ りゅーこう」 東海大学付属大阪仰星高校 大阪産業大学附属

  東海大学 附属大阪仰星高等学校の「フエキ りゅーこう」を観劇させて頂きました。  突然お話が始まりびっくりしました。ですが後から思い返してみると戦争とは、日常と地続きだと感じさせられました。  詩的な格好をした男性がオルゴールを奏でる場面から始まり、もう1人の男性が入ってきて先生の放送を合図にダンスが始まったのですが、それがもう圧巻で、ダンスに照明に舞台上で行われている演出に目を奪われました。  そこから完全に舞台に引き込まれ、役者一人一人個性が個性が強く、ダンスが上手い人、ピアノが弾ける人など色んな登場人物が楽しそうに日常を過ごしていると思いきや、突然警報の音が鳴り響きそれまでとは打って変わった様子を見て、この子達は常に危険と隣り合わせであることがわかり胸が引き締められました。  序盤の方から名前が出ていたソニアでしたが最初は姿が見えず、警報の後にジョーに抱えられながら登場し、ソニアの悲痛な叫びにより戦争の惨劇は身近にあるものだと実感させられました。  今まで安全だとされていた学校も爆撃の危険に晒されたので、大変ながらも楽しかった学校も別れを告げなければならず残るか残らないかのそれぞれの葛藤がありながらも、前へ向かっていこうと言う最中で、爆撃の魔の手が迫り、感情が揺さぶれているのがわかりました。  1番最初に述した男性が戦場で残されたラストシーンで冒頭のシーンと情景が重なり、気づけば涙腺は緩み感動が込み上げてきました。最後の最後で皆んなで集合写真を撮ることになりましたが、残されたものと死んでしまった人の境界がきっちりと描かれており、ラストにもう一押し切なさを感じさせ、自分達の置かれているこの平和な日本と ウクライナ の状況とを思いを馳せらせるラストになっていました。  「フエキ りゅーこう」を観劇しとても感激しました。この時間を届けて下さった 東海大学 附属大阪仰星高等学校の皆さん、素敵な舞台ありがとうございました。お疲れさまでした。 大阪産業大学附属高等学校  2年 西脇愛子・山本万里江

「なんてまてき」 大谷高校 (大阪女学院高校)

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7/24、大谷演劇部さんによる「なんてまてき」を観劇しました。劇を観ての率直な感想は「これが全国に行かれる方々の演劇なんだ」でした。役者、音響、照明、小道具、全てにおいて主役級の存在感を放っていました。   書きかけの反省文からはじまる「なんてまてき」、その文章の中身が山の中の冒険とつながっていて、さらにそれが 鹿毛 野の過去につながっていて、何気ない一言一言、ひとつひとつの演技に対する謎が、クライマックスになるにつれて解決されていくことに感動しました。時折鳴る鈴の音にあわせて場面が変化していく場面転換がわかりやすく、初めて観た私たちにも、演技がしっかり伝わりました。   役者さんの演技については、笑えるシーンはとことん客を笑かし、泣けるところはとことん客を泣かせるという、メリハリがはっきりしていたのが素晴らしかったです。「今どのような状況なのか」ということが容易に掴めたし、何よりどのシーンも退屈せずに楽しく観ることができました。また、一番凄いと思ったのは、無駄な間が一つも無かったことです。間を上手く使って、お客さんを笑わせていたのが印象的でした。ちょくちょく登場した「まのせい」のお二人が、一瞬だったにも関わらず、その一瞬で魅了される美しい動きでした。フォームがとても美しく、「The・妖精だあ 」と思いました。どの役者さんも輝いていて、「脇役」とか「端役」なんていう役は一つも存在していませんでした!!全員が印象的で、そのときの姿が今でも頭から離れません。   音響と役者の息がぴったりで、役者の演技がさらに引き立っていました。音量が少しあがってから、役者のセリフに入るところで瞬時に下がったり、流れ続けるところでは役者の演技を邪魔せず、かつ存在感のある絶妙な音量だったり、音響には様々な部分で感心させられました。さらに、客との感情のリンクが凄まじく、タイミング・プランすべてにおいて最高でした。   照明は、きれいにカーテンを映していたのが印象的でした。薄青い色から、虹のようなグラデーションまで、美しく幻想的な世界観を醸し出していて、とても感動しました。何より、 鹿毛 野と先生の居る場所を照らす位置と色合いが素晴らしく、森と学校という場所の違いをとてもうまく表現していました。また、一番最後、暗転に向かう直前の赤い照明が個人的に好きで、「おわってしまう、、」という気持ちを更に