「少女瓶詰」 咲くやこの花高校 (豊島)

会場に入った時に、一人ポツンと座った女性がいて、微動だにしなかったため本当に生きた人間なのかを疑いました…。その時からすごく開演が楽しみで、世界観を引き出している装置たちから目を離さずワクワクしながら待っていました笑
始まりの前説、初めはシンプルに面白いと感じたのですが後からストーリーの大事な鍵が散らばっていたことに気づいて鳥肌が立ちました!始まりからこだわられていて、すごく引き込まれました!
照明は各場面場面にあった色を使われていて、ワクワクしました!炎の中、海の中、花火なんかまで再現されていてびっくりしました!!ほんと綺麗でした…っ!
音響は各情景が頭の中で思い描けてしまうほど合っていて、感情移入しやすかったです!特に、最初と最後のシーンの炎の中、ミクリとシブキが会話をしているところのだんだんと大きくなる炎の音がすごく不気味で、もうそこまで迫っているのがわかって、また鳥肌が立ちました…ほんとすごかったです!
役者の方は、どの方も演技が素晴らしかったです!声は通るし、表情や声のトーン、抑揚、全てにおいてすごくて、目が離せなかったです!人魚さんやしづかさん、お魚さんたちと少し人から離れた人物を演じられた方々の、不気味に感じられるのに綺麗な話し方や少し変わった雰囲気がすごく好きで個性的なキャラをここまで表現できるなんて…とすごく勉強になりました!!
考察の仕方や、みる人で考え方が違うストーリーで、最後まですごく楽しませてもらいました!!もう一度!機会があればまたみたいなってすごく思いました!素晴らしい作品に出会えて光栄です!ありがとうございました!(1年・林ひなた)

咲くやこの花高校演劇部さん、上演お疲れ様でした。
ホールに入ってまず思ったのは、「あれは、人?」でした。人が舞台上に予め待機されていたのが目に入り、そのあまりの微動だにしなさに人形か疑うレベルでした。客入れの曲が下がってからは前説で、これはキャラクターが行うユニークなものでした。本編にも関わる大切なセリフを言っていたのを、2回目の本番のときに気づきました(私は1回目はゲネプロを観劇させて頂いてます。)。
お芝居全体のことでは、咲くやさんは照明の使い方がとても綺麗だと感じました。家が燃えているときについていた赤い光や、過去のことを表すときの木漏れ日のような光、さらには花火を表現するために光の強さを変えていたり、本当にどこをみても美しかったです。音響も、水の中の音や、どぼん。という沈んだ時の音など、とてもその場の空気にあった音が流れていて心地よかったです。これは私の疑問なのですが転換の際に流れていたジャラララララという音は何を表現されていたのでしょうか?私は映写機の音に聞こえました。装置は、全部で三段の構造になっていて、1番上を水底にしたのは地上との遠さを表現するためなのかな、と思いました。実際のフェンスや、向日葵や草が生えていたりして、とある島の道端の光景をありありと思い浮かべることができました。役者さんの演技もとても凄くて、島の人間の訛りと、外から来た人間のよそ者感ある話し方を上手く使い分けているなぁと思いました。人魚さんとしづかさんの話し方が同じなのも、見ていてすっと同一人物であることが理解できて良かったです。私は初めて高槻のホールで観劇して舞台と客席の近さに少し驚きましたが、そのホールの特性に甘えない役者さんの発声が素晴らしいなと思いました。完全に余談ですが生物の教科書が私の学年と同じで親近感が湧きました。
このお芝居を通して、私も実は人間ではないなにかだったのかも知れないなぁと、オカルトチックなことに興味がでました。ひと夏の思い出にばちこり来ました。ありがとうございます。( 2年・ 三島凪葵 )

開演前、客席に入った瞬間に会場にいる人魚に目が止まりその時からお芝居の中に入ったような気がしました。
開演後、無音でランプを持っての登場がとても印象的でした。炎の音がお芝居とバチコリ合っていてとても馴染んでいて素敵でした。
キャラクター一人一人の個性がたっていて見ていてとても楽しめました。テンポ感も心地よく、セリフがどのシーンにもあっているように感じました。
色んな色を使った照明がそこまでなかったように感じましたが、それでも楽しませてくれてその場の情景がすぐわかるような劇で咲くやさんの素晴らしさを感じました。
音響は、無音なシーンであまり動きがないにも関わらず飽きることなく役者さんのセリフがきちんと伝わってきました。
そしてこの舞台で1番印象的だったのは皆さんの演技力です。声がよく通っていて、バウンダリーがあるのではないかと疑うほどでした。
序盤に人魚が「命はどこへ行くと思いますか」の答えを「空」と自分自身で言っていたのに終盤になるともう一度「命はどこへ行くのでしょうか。誰か教えてください」と言っていたのが記憶に強く残っています。このお芝居では、考えさせられるような疑問や直接的には言ってこないような表現が多く、そこも楽しみながら見ることが出来ました。
又、お話の中で出てくるクスッと笑ってしまうような表現がとても好きでした。1番好きなのは「真ん中の空いていないドーナツ愛好会」です!!あれを考えた方は天才だと私は思います。
このお話は面白かっただけじゃ伝わらない面白さがあったと思います。ぜひもう一度見てもう一度じっくり考えたいと思うことの出来る素晴らしいお話だったと思います。
咲くやこの花高校の皆さん、公演お疲れ様さまでした。素敵なお芝居をありがとうございました。(3年 小山なごみ)

当番校・豊島高校

コメント

このブログの人気の投稿

「普通に生きて恋をして」大阪女学院高校 (阿倍野高校)

「サマー婆ケーション」 豊島高校 (池田高校)

「ローカル線に乗って」長尾高校(咲くやこの花高校)