「悩殺ハムレット」 北かわち皐ヶ丘 (精華)
悩殺ハムレット感想
この作品は、普段生活してて使わないような言葉とか、喋り方とか、そんなセリフがとても多い台本でした。
それだけじゃなくて、衣装も普段は着ないであろう服を着ていたり、さらに、男の人が女の役をしてたり、女の人が男の役をしてたり、それでも本番ができるようになるとはすごいです。
主役のハムレット役は、ほとんどずっと出てて、それに加えてめちゃくちゃ喋るし、めちゃくちゃ動くし、他の役の人より何倍も台本読んでいっぱい稽古したんだろうなぁと思いました。
音響も90分間ほとんどフルで使ってて、照明も転換多いけど、スラスラしてて、裏方の人もすごい頑張って稽古しないと失敗しちゃいそうな芝居で、でもゲネと本番両方見ましたが、ゲネの時にあったミスも修正してて、本番が始まるほんの少し前までしっかりと直し続けてるんだなぁと思い、感心しました。
劇中に転換が結構多かったと思うんですが、役者が舞台に出入りするのとかめっちゃスムーズに出来てたし、照明もそれに合わせて素早く転換してたし、袖での喋 り声とか、足音とかも一切聞こえなかったし、それは芝居をすることにちゃんと集中しててこそできることなんじゃないかと思います。
舞台中央にあったソファーと、それを少し高くするために敷いてた段とか、結構場所を取ってたのにもかかわらず、とても動いてたことと、なによりあの人数で、ウイングでできたこととかすごい。
袖の中どうなってるんだろうとか思ったりしました。
役によっては袖で着替える役者もいましたが、「そんなに袖にスペースあったのかなぁ」とか、場所の使い方がとても上手いんだろうとか思います。
あの人数なら混雑しそうなのに、袖中での整理が綺麗に出来てたからあんな風にぱっぱ動けたんだと思います。
静かに動く所は静かに、そして素早く動けるというのはとても凄いことだと思いますし、そういう所とかを真似していきたいと思います。
ちなみに僕は『柿喰う客』という劇団も見たことがなかったし、シェイクスピアの戯曲も読んだことがありません。
まったく予備知識なしでも楽しめたというのが本当に驚きでした。
ありがとうございました。
文責:精華高校 中島輶登(2年)
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