「放課後失踪クラブ」 咲くやこの花 ()

  まず、入ってきた瞬間に目に飛び込んでくるマンホール、電柱、積み上げられた椅子などが、その世界の独特の風景を描いていて、劇が始まる前から、「凄い」という言葉が出てきました。

 次に、役者たちの衣装が良く、ホームレスたちの汚れた服や、蝉が着ていた少し派手な衣装など、どれもそのキャラを表す物として活かされていました。

 蝉に関しては顔に施されたメイクが印象的で、他にも白塗りの女の子など、メイクも凝られていました。

 全体的な役者の演技も良かったのですが、特にホームレスの親子を演じていた二人は、「ホームレス」という難しい設定でも、その特徴を十分に演じていたと思います。

 照明に関しても、土管の奥に置かれた目潰しの照明や、雨のシーンの際、平凸を絞って雨漏りのような風景を演出していたものなどが良く、どれも印象に残るものでした。

 この作品「放課後失踪クラブ」は、劇が全体的に疾走感があったり、舞台全体、ましてや観客席をも余すことなく使われていて、素晴らしい作品だったと思います。

 咲くやこの花高校さんの次の公演も楽しみにしており、期待に胸が膨らんでいます。

本当にお疲れ様でした。

コメント

このブログの人気の投稿

「普通に生きて恋をして」大阪女学院高校 (阿倍野高校)

「サマー婆ケーション」 豊島高校 (池田高校)

「雨をぜんぶ飲んだら砂漠にならない」追手門学院高校 (桜塚高校)