「火男の火」 金蘭会 (淀川工科)

 7月29日(土)、金蘭会高等学校さんの「火男の火」を観劇させて頂きました。 冒頭から集団演技の波に引き込まれ、その熱量に圧倒されました。

一心寺シアター倶楽の舞台を広々と活かした装置、大掛かりな装置の素早い転換、シーン1つ1つの絵がとても綺麗で印象深く残っています。そして役者達が表現していた人間の欲、葛藤、本能を音響、照明がさらに引き出しているのが伝わってきて感動しました。 内容としては今の社会問題の差別に近しいと思いますが、「火男」を忌み嫌うように人は、容姿が醜いなどという理由をつけて誰かの上に立ちたがる。しかしこの作品を通して私達が大切に為べきものは、人の言葉や容姿、全てを受け入れて語り合うこと、そしてラストシーンの「叫び」こそが私達のあるべき形だと思えました。 本当にあっという間の135分でした。 金蘭会高等学校の皆さん、お疲れ様でした。

 淀川工科高等学校演劇部 

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