「東京原子核クラブ」 淀川工科 (大谷)

 『東京原子核クラブ』感想

お疲れ様でした。

まず会場に入った瞬間に装置の存在感と二階構成の装置で一階二階とも出入りができる所や、取り外し可能な表札であったりに制作技術の高さを感じ衝撃を受けました。

前半は、とても平和で個性的な平和荘の皆さんが巻き起こす珍事件を解決しながら絆を深めていく姿が面白く素晴らしかったです。しかし、後半はだんだん戦争の影が濃くなるにつれそれぞれの登場人物の思いがひしひしと伝わってきてとても感慨深いものがありました。

また、役者さん一人一人がしっかり役作りをされていて作品に吸い込まれました。例えば、物理学者ゆえの苦悩や戦争で素直に科学の進歩を喜べない葛藤などがとても自然に表現されていたので、より作品を深く理解できました。

音響は音の出す位置を工夫されていたり、ドアの閉開に合わせて外で鳴っている音の大きさが違ったり、こだわりをたくさん感じました。また、効果音の種類にもこだわっていらっしゃって素晴らしかったです。

照明は、窓枠に当てた光が綺麗でした。また、バックパーが効果的に使用されており、素晴らしかったです。屋根がある時とない時の照明の違いもはっきりしていてわかりやすかったです。

今回の作品を拝見してとても心を揺さぶられ、涙あり笑いありとはこのことだと思いました。

お疲れ様でした。

大谷高校演劇部高2西田綾夏高1桑原日和

コメント

このブログの人気の投稿

「普通に生きて恋をして」大阪女学院高校 (阿倍野高校)

「サマー婆ケーション」 豊島高校 (池田高校)

「雨をぜんぶ飲んだら砂漠にならない」追手門学院高校 (桜塚高校)