「中身のない箱」 府立桜塚高等学校 (大阪成蹊女子高等学校)
初めに、HPF公演「中身のない箱」本番お疲れ様でした。ゲームの演出とバトルの演出や上演前のRPGのような音響によって、始まる前からすでに物語に入っているような感覚になりました!リアルとファンタジーが混ざった劇ってとても難しいと思っていたのですが、わかりやすく書かれていてこの劇で伝えたいことが家族愛のある物語となって伝わってきました。主人公のマモルが抱えていた自分の夢への葛藤、悩みが家族との会話に出でいたり、周りの人から言われた言葉がマモルを責めている演出からのクライマックスは流れが綺麗で思わずうるっときてしまいました。夢を否定されるのが怖い、周りの人からの視線が怖い、でもどうしても諦めたくない、そんな子どものわがままな願いをどうか暖かい目で見守っていてほしいという思いが伝わる素晴らしい作品でした。桜塚高校さんの「中身のない箱」を観劇させていただきました。まず、客入れの曲が劇の本編のテレビゲームという設定に合ったような選曲で、開演前パンフレットを読んでいる時からどんなお話が始まるのだろう、とすごく楽しみでした。いざ本編が始まると、役者一人一人の話し方や立ち居振る舞いなどの個性が確立されていて、どのキャラも個性的でとても見ごたえがありました。現実の家族での世界とファンタジーのテレビゲームの世界をマモルの将来の夢に関係する"パソコン"で繋げているのが面白いし、お話の筋が通っていてすごいなと思いました。最初のお父さんとマモルのシリアスなけんかのシーンとは変わって、ゲームの世界に入ってきた時のマモルのすごくわくわくしている演技、あの演技に釣られて私自身もこれから何が起こるのだろうとマモルと一緒にわくわくして観ることができました。そして、ちょくちょくはさまれてくるボケとツッコミの掛け合いはどのシーンもパンチが効いていて面白かったです(笑)ツッコミが入らずボケで終わらせてしまうのも面白いなと思いました!もちろんこのお話の家族愛も素敵で感動したのですが、夜、宿の前でマモルとエルが話している時の男の友情のようなものも素敵だな、かっこいいなと思いました。
夢を諦めない、夢を見るのは遅くない、というようなメッセージがあり、マモルからお父さんに本音であと少し頑張るというのを伝えているシーンはとても感動しましたし、夢を諦めかけている人にこのお話を見てもらいたいなとも思いました。舞台装置や音響、照明も劇にとても合っていてすごいなと思いました。特に、バトルシーンの音響はタイミングや音量などばっちり合っていて、一つ一つ手作業でならしているのなら、すごく真剣に演技を見ているんだろうなと勝手に感動してしまいました。キャスト紹介では、三年生の方々の演劇に対する思いを聞いてとても感動しました。言葉足らずな文章になってしまいましたが、、、とても素敵な劇でした!私たちの劇にも今日見たことを活かせたらいいなと思います。桜塚高校のみなさん、HPF初日お疲れ様でした。
大阪成蹊女子高等学校 蓑部 夕月(2年)、飯塚 海咲(2年)
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