「DOLL」 長尾高校 (池田高校)
長尾高校さん「DOLL」の上演お疲れ様でした。
パンフレットを見て、今回初めて舞台に立つ人の多さに驚きました。90分の作品であれば台詞も相当な量になるだろうし、本当にうまくいくのかという私の不安感は、冒頭のセリフでかき消されました。役者目線で冒頭の台詞は間が多くて綺麗にユニゾンするのは相当難しいと思います。それを上手くやってのけた役者さんたちの堂々とした演技で物語の中に引き込まれました。
冒頭のシーンでは統一されていた全員のポーズが、ストーリーが進むにつれて一人ひとりバラバラになっていったことが印象的でした。これを私は、観客にとって、たんなる記号としての普通の女子高生たちであった5人が、ストーリーが深まるにつれ、名前と、背景と、性格がくっきりとした、魅力的な個々の5人へと変わっていくことを表現したのではないかと感じました。5人の登場人物の性格はハッキリと演じられていましたし、それぞれの独白のシーンのストップモーションがとてもカッコよかったです。
小道具がとてもわかりやすくて、公衆電話が出てきたところでは思わず笑ってしまいました。前説のテロップも「そんなアイデアがあるのか!」と思いました。
恵子と上村のイチョウの木の下で話すシーンでは暖かい色の光がとても素敵でしたし、みどりが「死んじゃおっか」と言った後の後ろからの光がとても綺麗で、最後にもう一度話にグッと引き込まれた感じがしました。
本当に楽しくて一瞬の90分でした!
長尾高校さん本当にお疲れ様でした‼
池田高校 吉田仁子
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