「夢遊少女ーDream Girlsー」 枚方なぎさ高校 (大谷高校)
枚方なぎさ高等学校さん、
「夢遊少女 ‐Dream Girls‐」の上演お疲れ様でした。
頂いたパンフレットでは、
楽しそうな練習風景や手書きの自己紹介など明るく楽しそうなイメージな反面、「夢遊少女」と言う題名や冊子、また2色に光るふたつの空間から湧き出る綺麗ながらもミステリアスな雰囲気は開演前から私達を作品に引き込みました。
そして、作品が始まると、
ミステリアスな雰囲気とは売って代わりクスッと笑えるシーンが多くて楽しかったです。
情緒不安定で真逆な2面性を持つ
「美麗・翔子・鈴」、
大人びてかっこいい「錦戸先生」、私達女子校にはない光るものを持ってらっしゃる「田之上さん・松野さん」皆さんのキャラクター、一人一人が粒立っていて、出てこられる度次は何が起こるのだろうとワクワクでした。
それぞれの環境と思いで悩み苦しむ少女達と、「一人の生徒の死」と「特別」に悩む元教師。思いと悩みが絡み合って織りなす舞台は観客に強く訴えるものがあり、とても感動しました。特に松野さんはご自身でも仰ってるように1番人間味がある中で、予言通り行動することができたことに強く感銘を受けました。
また、ゲネ公演含め2度見させていただいて、田之上さんのお煎餅が「ぱりんこ」から「ぽたぽた焼」に変わっていたり、松野さんの出てくるところで伊達ねがねをかけられていたりと二度見て二度楽しめる舞台だったので本当に楽しかったです。
装置は、
斬新で舞台が大きくふたつに別れており、照明も監視する側される側、人格の表裏などが対比していて2色に大きく別れており視覚でわかる舞台の世界観に引き入れました。
音照さんの息も、ぴったりで、
場面転換の心地よい音楽や、
テレビのチャンネルを変えるシーンでは役者さんとも息がぴったりで、知っている音楽が流れたり、とても面白くこのような方法があるのだなと勉強になりました。
鈴が登場する際のバックパーの何かが起こる予感のような雰囲気は、見ている私たちの心をゾワゾワさせました。
カーテンコールで、
最後の3年生に花束をお渡しされているのを見て、心が温かくなりました。私も同じ3年生として残りの時間を大切にしたいなと感じました。
勇気をだして1歩踏み出してみようと思える素敵な作品でした。
この度は、素敵な演劇をありがとうございました。
お疲れ様でした。
大谷高校3年 田中沙季
大谷中学3年 畑中寿花
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