「ナイス・コントロール」 美原高校 (大谷高校)
美原高校さん、
「ナイス・コントロール」の上演、お疲れ様でした。
会場中から、下手のテーブルクロスがスクリーンになっており、文字が映し出されていて、喫茶店のようなポップな雰囲気の装置に心躍らせ開演する前から楽しめました。
いざ、開場すると、最初はなんの投票をしているのだろうと不思議だったのですが、小鬼に見守られながら段々と解き明かされる謎に目が離せませんでした。
飲み物と数字の関係など、
伏線が張り巡らされており、
1度目よりも2度目が面白くもっとじっくり見させて頂きたいなと思いました。
現世とあの世の中間に位置する喫茶店に集められた10人は、
それぞれ、戻りたい事情、
戻りたくない事情があり
その中の人間模様を見ているのも楽しかったです。
最後、結局は全員同じホテルにおり、乾ジンのタバコの火の不始末だったというなんとも、やるせない結果だと思えば、その先にも物語があり、2転3転とする芝居にハラハラでした。
舞台と客席が近いのもあり、役者さんのお顔がはっきりと見えました。皆さんのコロコロと変わる表情に思わずクスッと笑ってしまいました。役者の方々一人一人キャラクターが濃くて、終始笑いっぱなしでした。
どのキャラクターも魅力がたっぷり詰まっています。
音照さんの息もぴったりで、
赤い照明で、事件の再現をするシーンでは私もホテルにいたかと感じてしまうほど引き込まれました。
投票の後の次の日になる転換での曲が印象的で、曲に合わせて役者の方が動いてらっしゃるのが面白いなと思いました。
思わぬ所で、人間って結局繋がっているものなんだなと感じました。
あっという間の90分で、物語の展開や工夫された数々の舞台に端から端まで目が離せませんでした。
今回は、素敵な作品をありがとうございました。
大谷高校3年 清水沙羅羽
大谷高校1年 石井日陽
コメント
コメントを投稿