「半神」 金蘭会高校 (淀川工科高校)
今回金蘭会高校の「半神」を観劇させて頂き、とても楽しませていただきました。暗転での台詞回しから始まりその最初のシーンからとても惹き込まれ、体が繋がってしまっている双子の姉妹や数々の怪物達、どのキャラクターも個性が立っていてとても素敵で螺旋方程式の1/2+1/2=2/4という式がどう使われるのか、双子の姉妹がどうなっていくのか、6つ目の「はて」とは何なのか、少しも気が抜けない長いようで短い110分でした。
特に役者達の演技力に凄く驚きました。アリスの子供どころか幼児であるかのように見せられたり、シュラの疲れきった、いや、妹に嫌気がさしたような、それでいて妹を世話する仕草など、動き一つ一つに魅せられ。
他にも怪物たちのそれぞれの性格がはっきりと分かれていたり、しかし叔母達になると同じ役者とは思えない程しっかりと切り替える。
家庭教師と低血圧のおじいちゃんが同一人物という事には最後まで気付けませんでしたが、振り返ってみれば、二人の演技の所々に伏線があったのでは?と思ったり...
そしてその影にとてもレベルの高い音響や照明
音響は当然のように役の邪魔にならないように自然と流れてきて、照明も役者の気持ちをとても際立たせていて裏方をしている身として、開いた口が塞がりませんでした。
個人的に神話の話や次元の話が好きなので、そういう面でもとても楽しませて頂きました!
とても面白く、楽しく、考えさせられる魅力いっぱいの劇をありがとうございました!
3年 野間渉太
初めはストーリーが見えず意味が分からいことが多かったです。しかし、だんだんとその伏線を回収していき、1個ずつ謎が解けていく。すごく綺麗な展開や繋ぎでした。流石は金蘭会高校さんだなと思いました。
薄明かりでのスタートで声だけの演技。すごく印象的でした。声だけなのに迫力がすごく一気に「半神」の世界観に惹き込まれました。
話は結合双生児を中心に展開されていきました。醜いがとても頭は良いシュラと可愛らしい容姿だが赤ちゃんで知能は止まっているマリア。対極に位置するような双子。シュラはマリアでマリアはシュラ、2人で1人の言わばニコイチである。2人で1人なのに孤独ではなくて、シュラの「孤独がほしいひとりになりたい」という気持ちにはすごく考えさせられるものがありました。そんなシュラはマリアの事が嫌いなのかと思っていましたが、お風呂場の外で一緒に座り待っていた姿などを見て仲が良いところも見れて癒されました。
« 1/2+1/2=2/4 »
初めは何を意味するのか全く分かりませんでした。低血圧のおじいちゃんがボケているだけだとそうずっと思っていました。この式はただの計算間違いで話が進む中でそれほど重要ではないのかと思っていましたが何回も出てくるから絶対大事なのだと分かりました。でも終盤まで意味が分からなかったです。そう魅せるのがすごく上手いなと思いました。ボケなどでしっかりと印象付け、最後に双子の頭と足で2/4だと、これが意味していたのはシュラとマリアなのだと最後まで気づかせない演技力。本当に凄いしか言葉が出てきません。
そして、これを意味するのはどちらかしか生きれないということ。9歳11ヶ月のシュラとマリアは一緒に10歳を迎えることが出来ないことを知り、頭も足も2人ともちゃんとあるのになぜか、心臓がひとつしかないから。分離手術で1人しか生き残ることが出来ない。なんて残酷なんだろうと思いました。
話の時々でバケモノと人間の世界を行ったり来たりしているという情景を分かりやすく表現されてました。そこでのダンスは足音や動きがバシッと揃っており、手先まで美しくてすごく魅入ってしまいます。
終盤。分離手術が終わり、生き残ったのはどっちなのかと。手術前はシュラが生き残ると完全に思っていたので、マリアの姿が飛び出してきた時はすごくびっくりしました。
序盤から1番大変なのはセリフがほぼないマリア役をしていた子だなと個人的に思いました。しかし、子供の特徴をとてもよく捉えており、仕草や行動だけで魅せ、本当に9歳だと感じさせられました。いい意味で高校生には全く見えなかったです!(笑)
そして、音響照明もこの世界観を完璧に作り上げていました。
照明のQは考えるだけで頭が痛くなりそうなくらいの量だなと思いました。しかし、タイミングも色使いもすべてに置いて完璧で、いつ変化したか分からないくらい自然でした。本当に凄すぎます!!
音響は、本当にいつ音入ってた!?って思わされるくらいタイミングが自然すぎて何回もびっくりしました。これが本当の役者の感情をMで表すということなのかなとすごく学ばさせて頂きました。わざとSEを使わずお風呂場の扉の音や部屋の扉の音を役者が言っていたのが面白くてとても好きです。
私は金蘭会高校さんの劇を見させて頂いたのは今回が3回目でした。毎回学ばせて頂けることがいっぱいです。
金蘭会高校のみなさん、お疲れ様でした。素敵な劇をありがとうございました!
3年 遠木鈴華
特に役者達の演技力に凄く驚きました。アリスの子供どころか幼児であるかのように見せられたり、シュラの疲れきった、いや、妹に嫌気がさしたような、それでいて妹を世話する仕草など、動き一つ一つに魅せられ。
他にも怪物たちのそれぞれの性格がはっきりと分かれていたり、しかし叔母達になると同じ役者とは思えない程しっかりと切り替える。
家庭教師と低血圧のおじいちゃんが同一人物という事には最後まで気付けませんでしたが、振り返ってみれば、二人の演技の所々に伏線があったのでは?と思ったり...
そしてその影にとてもレベルの高い音響や照明
音響は当然のように役の邪魔にならないように自然と流れてきて、照明も役者の気持ちをとても際立たせていて裏方をしている身として、開いた口が塞がりませんでした。
個人的に神話の話や次元の話が好きなので、そういう面でもとても楽しませて頂きました!
とても面白く、楽しく、考えさせられる魅力いっぱいの劇をありがとうございました!
3年 野間渉太
薄明かりでのスタートで声だけの演技。すごく印象的でした。声だけなのに迫力がすごく一気に「半神」の世界観に惹き込まれました。
話は結合双生児を中心に展開されていきました。醜いがとても頭は良いシュラと可愛らしい容姿だが赤ちゃんで知能は止まっているマリア。対極に位置するような双子。シュラはマリアでマリアはシュラ、2人で1人の言わばニコイチである。2人で1人なのに孤独ではなくて、シュラの「孤独がほしいひとりになりたい」という気持ちにはすごく考えさせられるものがありました。そんなシュラはマリアの事が嫌いなのかと思っていましたが、お風呂場の外で一緒に座り待っていた姿などを見て仲が良いところも見れて癒されました。
« 1/2+1/2=2/4 »
初めは何を意味するのか全く分かりませんでした。低血圧のおじいちゃんがボケているだけだとそうずっと思っていました。この式はただの計算間違いで話が進む中でそれほど重要ではないのかと思っていましたが何回も出てくるから絶対大事なのだと分かりました。でも終盤まで意味が分からなかったです。そう魅せるのがすごく上手いなと思いました。ボケなどでしっかりと印象付け、最後に双子の頭と足で2/4だと、これが意味していたのはシュラとマリアなのだと最後まで気づかせない演技力。本当に凄いしか言葉が出てきません。
そして、これを意味するのはどちらかしか生きれないということ。9歳11ヶ月のシュラとマリアは一緒に10歳を迎えることが出来ないことを知り、頭も足も2人ともちゃんとあるのになぜか、心臓がひとつしかないから。分離手術で1人しか生き残ることが出来ない。なんて残酷なんだろうと思いました。
話の時々でバケモノと人間の世界を行ったり来たりしているという情景を分かりやすく表現されてました。そこでのダンスは足音や動きがバシッと揃っており、手先まで美しくてすごく魅入ってしまいます。
終盤。分離手術が終わり、生き残ったのはどっちなのかと。手術前はシュラが生き残ると完全に思っていたので、マリアの姿が飛び出してきた時はすごくびっくりしました。
序盤から1番大変なのはセリフがほぼないマリア役をしていた子だなと個人的に思いました。しかし、子供の特徴をとてもよく捉えており、仕草や行動だけで魅せ、本当に9歳だと感じさせられました。いい意味で高校生には全く見えなかったです!(笑)
そして、音響照明もこの世界観を完璧に作り上げていました。
照明のQは考えるだけで頭が痛くなりそうなくらいの量だなと思いました。しかし、タイミングも色使いもすべてに置いて完璧で、いつ変化したか分からないくらい自然でした。本当に凄すぎます!!
音響は、本当にいつ音入ってた!?って思わされるくらいタイミングが自然すぎて何回もびっくりしました。これが本当の役者の感情をMで表すということなのかなとすごく学ばさせて頂きました。わざとSEを使わずお風呂場の扉の音や部屋の扉の音を役者が言っていたのが面白くてとても好きです。
私は金蘭会高校さんの劇を見させて頂いたのは今回が3回目でした。毎回学ばせて頂けることがいっぱいです。
金蘭会高校のみなさん、お疲れ様でした。素敵な劇をありがとうございました!
3年 遠木鈴華
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