「今日もいい日だ!」 東海大学付属仰星高校 (大谷高校)
役者の方々が、個性豊かに楽しそうに役を演じられているのが伝わりました。想像を裏切る意外な展開が次々と待ち受けていて、ドキドキの連続のあっという間の75分間でした。
新型コロナウイルスの怖さ(現在)、国家権力による国民支配の恐怖(未来)、それと過去の学生運動とがリンクするように描かれていました。大切な仲間を失ったことを描くシーンでは迫真の演劇で、思わず心が痛くなりました。難しい作品を丁寧に演じられているのがとても伝わりました。
タイムスリップしてきた男役の方が装置の後ろから引きずられていきなり登場したシーンはシリアスなシーンなのに思わず笑ってしまいました。学生運動に参加していたその男性と、女子高校生役の方とが一緒に戦争反対!と訴えている場面はとても印象的でした。
劇中の要所要所にダンスシーンが織り込まれていました。4人の女子高生たち一人一人の心情がセリフを使わずに歌とダンスに乗せて表現されていていました。ダンスのキレや動きが揃っており圧倒されまし。よく知っている曲で、思わず私たちも思わず舞台に上がって一緒に踊りたくなる衝動に襲われました。閉じ込められる不安やコロナウィルスで大切な仲間を失った悲しみ、国軍に支配される恐怖など、これほどの困難な状況に対した時に高校生である私たちが何ができるのか深く考えさせられました。そんな状況を切り開く「今日もいい日だ!」のシュプレヒコール、そしてダンスシーンが心に刺さりました。
照明では、タイムスリップしてきた男性が実は亡くなられていた事がわかったり、ラストの女子高生たちの悲惨な最期(未来)を暗示するような赤い光のベール、そしてブルーの光の中で際立つオルゴールへのサスなど、照明がセリフ以上に雄弁にその状況を伝えていて、本当に勉強になりました。スモークと照明がマッチしており綺麗で神秘的なものに感じました。ロウソクを使用した場面や最後の場面でバックパーの効果を使い、ミカ役の方とアン役の方がはける所でシルエットになっている場面、そして1番初めのバックパーのブルーとレッドの光が交差されている場面が印象に残りました。
音響では、銃声音が劇場に鳴り響くような迫力と、馴染みのある音楽を使用されている事により「アイドル隊」のパフォーマンスがより印象深く残りました。選曲でRequiem(サンクトゥス)を使用されているのが場の雰囲気にあっていて、とても惹き込まれました。現代のPOPミュージックと対比されるように流れるBeatles、今も昔も若者を惹きつける音楽の力、その音楽に刻まれたさまざま想いを感じたときに、改めて音楽の偉大さに気付かされました。
日常の大切さ、友人の大切さ、自分のちょっとした行動で大切な命を奪ってしまうかもしれないという怖さを気付くことのできる作品で、困難な状況においても高校生と先生方とスタッフの方々で乗り越えた2021年度のHPFのラストを飾るのにふさわしいものだったと思います。本当にありがとうございました。
大谷高校 2年 岡 花奈美
大谷高校 1年 中川 由菜
新型コロナウイルスの怖さ(現在)、国家権力による国民支配の恐怖(未来)、それと過去の学生運動とがリンクするように描かれていました。大切な仲間を失ったことを描くシーンでは迫真の演劇で、思わず心が痛くなりました。難しい作品を丁寧に演じられているのがとても伝わりました。
タイムスリップしてきた男役の方が装置の後ろから引きずられていきなり登場したシーンはシリアスなシーンなのに思わず笑ってしまいました。学生運動に参加していたその男性と、女子高校生役の方とが一緒に戦争反対!と訴えている場面はとても印象的でした。
劇中の要所要所にダンスシーンが織り込まれていました。4人の女子高生たち一人一人の心情がセリフを使わずに歌とダンスに乗せて表現されていていました。ダンスのキレや動きが揃っており圧倒されまし。よく知っている曲で、思わず私たちも思わず舞台に上がって一緒に踊りたくなる衝動に襲われました。閉じ込められる不安やコロナウィルスで大切な仲間を失った悲しみ、国軍に支配される恐怖など、これほどの困難な状況に対した時に高校生である私たちが何ができるのか深く考えさせられました。そんな状況を切り開く「今日もいい日だ!」のシュプレヒコール、そしてダンスシーンが心に刺さりました。
照明では、タイムスリップしてきた男性が実は亡くなられていた事がわかったり、ラストの女子高生たちの悲惨な最期(未来)を暗示するような赤い光のベール、そしてブルーの光の中で際立つオルゴールへのサスなど、照明がセリフ以上に雄弁にその状況を伝えていて、本当に勉強になりました。スモークと照明がマッチしており綺麗で神秘的なものに感じました。ロウソクを使用した場面や最後の場面でバックパーの効果を使い、ミカ役の方とアン役の方がはける所でシルエットになっている場面、そして1番初めのバックパーのブルーとレッドの光が交差されている場面が印象に残りました。
音響では、銃声音が劇場に鳴り響くような迫力と、馴染みのある音楽を使用されている事により「アイドル隊」のパフォーマンスがより印象深く残りました。選曲でRequiem(サンクトゥス)を使用されているのが場の雰囲気にあっていて、とても惹き込まれました。現代のPOPミュージックと対比されるように流れるBeatles、今も昔も若者を惹きつける音楽の力、その音楽に刻まれたさまざま想いを感じたときに、改めて音楽の偉大さに気付かされました。
日常の大切さ、友人の大切さ、自分のちょっとした行動で大切な命を奪ってしまうかもしれないという怖さを気付くことのできる作品で、困難な状況においても高校生と先生方とスタッフの方々で乗り越えた2021年度のHPFのラストを飾るのにふさわしいものだったと思います。本当にありがとうございました。
大谷高校 2年 岡 花奈美
大谷高校 1年 中川 由菜
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