「サマー婆ケーション」 豊島高校 (池田高校)

 7月23日(火)メイシアターにて豊島高等学校の「サマー婆ケーション」を観劇させていただきました、池田高等学校の宮本英理菜です。

テンポ感が良く、セリフも聞き取りやすかったため、最後まで飽きることなく作品の世界に浸ることが出来ました

ばぁちゃんの話し方、歩き方、声色、雰囲気がまさに「帰省したらいるおばあちゃん」だったのと、後半のアサヒのばぁちゃんに対する思いが変わったときの声の雰囲気の変わり方に感動しました。

ばぁちゃんとの宿題シーンをコミュニケーションバトルにしていたのがおもしろかったです。また、ギャグシーンが要所要所に盛り込まれていて、たくさん笑うことができて楽しい作品でした。

装置の縁側がかなりリアルでしたし、袖を家の中ということにしていた工夫や、劇中に舞台上の布団と扇風機に触れるシーンがあり驚きました。

音響・照明も役者と息があっていて、会話時の照明の切り替えや、ずっと後ろで流れている蝉の鳴き声が特によかったです。

アサヒとばぁちゃん、ばぁちゃんと配達員さん、アサヒとマナなど登場人物同士のやり取りや行動を通して自分の思いを伝えるための「会話」「対話」「人に思いを伝えること」の大切さが伝わってきました。

本当に素晴らしい劇でした!ありがとうございました!


7月23日(火) メイシアターにて豊島高校さんの「サマー婆ケーション」を観劇させていただいた池田高校の井阪七緒です。


舞台の幕があがったときから、豊島高校さんの作り出す世界に引き込まれました。蝉の声が遠くから聞こえてきたとき、舞台から夏を感じ、これからどんな物語が紡がれるのだろうと胸を躍らせました。

初めは、明るくて思わず笑顔になるような会話や人物の動きにただただ楽しみながらみていました。そんな中で主人公の小さい後ろ向きの気持ちが役者さんの声色や些細な素振りから感じられ、ありきたりな言葉ではありますが、本当に凄いなと思いました。

また、照明の色が夏の青い空や夕焼けのもの寂しい雰囲気、夕立の不安感を増していてより一層物語に奥行きを持たせていたと感じました。蝉の音や雷、雨の音に感情の効果音まで普段よく聞いているような音があったことで、登場人物がより生き生きしていて、舞台上のことが現実に見えてきて上演時間中ずっと夢中になって世界に浸っていました。まるでどこかの誰かの人生の一部を覗いているような感覚でした。

そして何より驚いたのは縁側があったことです。ただの段差ではなく、柱や扇風機、家に入るための石まであって、本当にリアルで感動しました。布団もずっとそこに置いているだけなのかなと思っていたら取り込む場面があって、まさにサマーバケーションのおばあちゃん家だと思いました。

インターネットの発達で人を傷つける言葉が気軽に発されるようになった現代で、相手を想いあって会話する大切さをこの劇が、改めて教えてくれました。

素晴らしい劇をありがとうございました。

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