「週刊なかよくない」 阿倍野高校 (東海大付属大阪仰星高校)

当番校の東海大学付属大阪仰星高校の3年、山下咲希です。
この度は阿倍野高校さんの『週刊なかよくない』を観劇させていただきました!感想は挨拶の際にもお話しさせていただいたのですが、まず、机と椅子がずっと舞台上にあるにもかかわらず、音響の効果や役者さんの演技によって「今どこにいるのか」という場面の変化が見ている側にとてもスムーズに伝わってきました。

漫画に信仰心を持つ佐々木と、合理主義を貫く櫻井。真反対とも言える二人が漫画連載を共同制作することで、関係性が少しずつ変化していく。その過程をとても丁寧に描いた作品だと感じました。二人の感情が素直に表情に表れていて、観客が劇の世界に入りやすく、音響や照明の効果も相まって、よりドラマチックに表現されていました。特にラストの雨のシーンは、音響・照明・役者さんの表情がすべてリンクして、晴れやかな気持ちへと変化していく様子がとても感動的でした。

また、間の取り方が本当に印象的で、溜めすぎず、詰めすぎずの絶妙なバランスが、役者の感情をさらに細やかに伝えていたと思います。

そして、この作品を通して感じたのは、物語に込められたテーマです。主人公の二人は、時に周囲から気持ちを抑圧されたり、反対に寄り添ってもらったりしながら、自分の気持ちを大切に生きようとする姿を見せてくれました。その姿に勇気をもらった方は多いのではないでしょうか。人生ではさまざまな人との出会いがありますが、一つ一つの出会いを大切にしたいと思わせてくれる、とても素敵なストーリーでした。

阿倍野高校さんの『週刊なかよくない』を観劇することで、演劇におけるさまざまなテクニックや工夫を学ばせていただき、非常に有意義な時間を過ごすことができたと感じています。本日は本当にお疲れ様でした!

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