「ヒビキアイPart2」関西創価高校 (大谷高校)

関西創価高校「ヒビキアイPart2」の観劇ブログを書かせていただきます。大谷高等学校三年星野颯花です。ゲネプロと本番を見させていただきました。

芝居の内容といたしましては、矢頭康太郎(藤原さん)と朽見彰(島崎さん)が高校生の時に漫才コンビ「ヒビキアイ」を結成し、十年間の漫才師生活を描いたものでした。漫才の芝居と聞くとコメディ系のものかなと思いますが、「ヒビキアイPart2」では、もちろんお笑いの要素もありましたが、後半になるにつれて胸にグッとくるような内容になっており、観劇している側は感情が右往左往していてとても楽しかったです。

十年前の話と現在の話を照明、音響を活用してわかりやすく表現されておりとても良かったです。現在の話では朽見彰が認知症だということを匂わせるような台詞もあり、最初はどういうことかなと思っていたのですが、後半の認知症の告白で全て繋がってとても気持ちよかったです。「顔42点」の台詞も十年前と現在でリンクしているところがあって、認知症であったとしても二人は永遠につながっているんだなと思いました。
矢頭康太郎(藤原さん)と朽見彰(島崎さん)の漫才のシーンでのテンポ感が面白く、演劇以外の関係も芝居と同じぐらい仲のいいコンビなのかなと思いました。
演技もとても素敵でした。矢頭康太郎役の藤原さんは、漫才の大会に出ている映像を他の友人と見ているシーンがあり、そこで相方である朽見彰を思い出し葛藤している時の演技に胸を打たれました。朽見彰役の島崎さんは、認知症であることを矢頭に隠してコンビを解散しようというシーンで、矢頭の将来を考えて適当な理由をつけて解散しようという必死さも伝わってきました。
台詞の中で「俺が全て覚えてる」「俺がいつも笑ってる」「桜は散っても桜や」などの台詞にメッセージ性があり伝えたいことがストレートに感じらスッキリ終われる舞台でした。また、矢頭の心の声の演出もわかりやすかったです。

作品名である「ヒビキアイ」は「日々気合い」と「響き合い」という2つの意味が隠されていることも面白かったです。

完璧な伏線と演出で、この台本を書いたのが生徒だと知ったときとても驚きました。その才能がとても羨ましい限りです。
また機会があればこのお芝居見させていただきたいです。本当に大好きな芝居でした。
本日は本当にお疲れ様でした。


関西創価高校さんの観劇ブログを担当します大谷高校1年生の佐藤優水です。

漫才師のお芝居ということで、どのようなお話なのか胸を踊らせながら、観劇させていただきました。

まず、矢頭さんと朽見さんの漫才のテンポがとても心地よかったです。まるで本当の漫才師のようでした。漫才のシーンがとても面白く、漫才の劇場に来たときのように楽しんでしまいました。
漫才の中で過去を振り返るという形式だったので過去と現在の違いがとても分かりやすかったです。また、現在から過去戻るときと過去から現在に戻るときの音が違って、そのような細かな変化がより分かりやすくしているのだと思いました。
さらに、C1グランプリの漫才は、漫才としてもとても面白かったのですが、そこにお話の伏線が隠れていたことに驚きました。特に矢頭さんの記憶喪失になった人の彼氏になりたいという言葉が、本当になるなんて、さらに記憶喪失になる人が朽見さんなんて、全く想像が出来なかったです。
また、個人的にお話の中の例えツッコミがとても印象に残りました。「元カノとの映像を見るみたい」や、「インド人の作る肉じゃがぐらい濃い」など、なかなか他では聞けない例えツッコミが面白かったです。
面白いシーンだけではありません。コンビ解散を伝えられ、朽見さんが認知症なるというようなシリアスなシーンは、この先どうなるのかとハラハラしました。特に最後の方の矢頭さんの「またアイツと漫才をしたい」、「桜は散っても桜。その姿を覚えている人がいる限り。」というようなセリフがとても印象深かったです。また、朽見さんが認知症になってから、矢頭さんと再び漫才をするシーンでは、C1グランプリのときの言葉が入っていて、どこか懐かしさを感じました。

そして、「ヒビキアイ」というタイトルに2つの意味があることにも感動しました。私は最初タイトルを見たとき、私は「響きあい」という方を連想しました。しかし、お話の中で「日々気合い」と「ヒビ」という意味があることを知り、本当に良く考えられたタイトルだということを感じました。

さらに、音響や照明もとても良かったです。音響の方は、お話と音のタイミングがぴったりで、すごく分かりやすかったです。また、照明の方はシンプルでお話にすごく入り込むことが出来ました。

本当に細部まで作り込まれていて、最後までとても楽しんで観劇させていただきました。すごく楽しむことができて、1時間が大変短く感じました。
素敵なお芝居と時間をありがとうございました。

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