投稿

7月, 2018の投稿を表示しています

「Races」 箕面東 ()

 箕面東高等学校HPF『Races』 観劇させて頂きました! あらすじは、狼と人間のハーフである「ミーネ」に、その国の国王の息子「トルア」が恋をするお話です。 始まった最初から最後までもうギュンッギュンしました。ツンデレのミーネに、めげずに猛アタックするトルア。 そのアタックにだんだん惹かれていくミーネにキュンキュンしました!! また、そのメインの二人だけでなく、密かにトルアに想いを寄せる従者のリークにも、心が惹かれました。 なんと言っても役者全員の演技力が高く、 照明、音響の細かい動きにマッチしていて、とても引き込まれる作品でした! ありがとうございました! お疲れ様でした! 東百舌鳥高等学校 演劇部 木寺 萌夏

「アイとユウキとマツリ」 東海大学付属仰星・長尾合同 (箕面)

東海大学付属仰星・長尾高校さん 観劇ブログ この舞台が終わって私はすごく考えさせられました。 「アイとユウキとマツリ」はアイとユウキが産まれる場面から話が始まります。アイは可愛くて愛嬌があって人気者。ユウキは可愛くなくて闇を抱えていて暗い。はじめは正反対の双子の2人が支え合いながら学校生活を楽しもうとする話だと思っていました。 また、とても仲のいい双子の姉妹とその友達。面白い男の子の後輩2人、生徒会執行部の2人が文化祭で全校生徒とダンスを踊るために反対する先生を押し切って頑張るというストーリーなのか?と考えながら見ていると、え!?そうなるの!?と驚きがあり、面白かったです。 ピアノは舞台上で弾いていて、アイ役の方のピアノの上手さも驚いたし、ラジカセから曲を流すたびにタイミングが音響としっかりあっていて、すごいなーと思いました。 上から長い布を4枚吊るして、後ろから照明をあてるという発想にも感心しました。そこの色でシーン分けをしたり、話す人によって変えてたり、怖いシーン、真剣なシーンなどで変えていてとても綺麗でした。 はじめのシーンではユウキはみんなから完全に無視されていてどういうこと!?と思いました。 そのあと、演劇部にいる人はみんな思いを抱えていることが分かったり、マツリが剣道をやめてしまった理由がわかったところはマツリの演技の迫力がすごかったです。広島の原爆記念館で見たことを話すシーンでは、ほかの役者が黒い服を着て集団演技をしていて3人が怖がっているのがとても伝わってきて、こっちまで怖くなりました。 アイとユウキの2人が背中を向かい合わせて自分の気持ちを語るところは話す人に合わせて照明の色を変えていて迫力があり、かっこよかったです。 地震のあと、ユウキが死んでいることにはじめは全く気づかなくて、びっくりしました。また、はじめのシーンでユウキがアイ以外に無視されていた理由もわかって伏線がしっかり回収されていてよかったです。 最後のYMCAのところでアイとマツリが号泣し始めるところは少し?とは思いましたが、その周りで後輩や生徒会の人達は踊り続けていてとても狂気的で怖いなって思いました。 最後に、私ではかけないような話でとても刺激になりました。私は1年生なのでこれからの活動にいかしていきたいと思います。貴重な経験になりました!ありがとうございました。お疲れ様でした。

「シレンとラギ」 金蘭会 (咲くやこの花)

 金蘭会高校『シレンとラギ』観劇レポート 7月31日メイシアターにて金蘭会高校さんの「シレンとラギ」を観劇させていただきました。 「豪快の中にも繊細さ」これがこの観劇で私が一番思ったことです。 客席までも舞台にするという斬新さ。愛は殺し合いという考えたこともない発想。後ろまで響き渡る役者さんたちの声。殺し合いをしていくのに、ちょっぴりおかしい笑いを取る台詞。そして、血が垂れていく場面で、垂れるにつれて少しずつ染まっていくスクリーン。刀が当たる音、刀が床に落ちる音に合わせてSEを入れている細かさに圧倒されました。 シレンとラギの心の描写が台詞や照明、音響に表れていてすごく良かったです。毒を紙吹雪として演出することによって大きな舞台をきれいにまとめることができていたと思います。 死んでいる人がブルー場転をする前に動いていたところが目立ってしまい残念です。 男役のかたは声を張っていて、本当に男の人が演じているように思えました。また、ラギが台詞を言っているときの信者役の方たちの動きが巧妙に演じており、演技でのきめ細やかさを感じました。きっととても稽古されたのだと思います。 役者の方が多く、ごちゃごちゃするかと思いましたが、そんな不安を一気に消し去るような素敵な上演でした。そんな上演を今回観劇することができ、とても光栄です。 金蘭会高校の皆さま、本当にお疲れ様でした。 迫力のある舞台でした。素晴らしい劇、ありがとうございました。 咲くやこの花高校演劇部 清家睦紀

「ひらひら舞って、また待って」 鶴見商業 (豊島)

 鶴見商業高校さんの「ひらひら舞って、また待って」を観劇させていただきました。 役者さん一人一人が役に入り込んでいて、全学年の方から熱量が伝わってきました。タイムスリップするシーンでは照明が効果的に使われていて、わかりやすかったです。 戦争で起こったことを取り入れたストーリーでしたが、衣装や装置を使って当時の人間を再現し、わかりやすく最後までまとまった内容で素晴らしかったです。 役者さん一人一人の演技力が高い上に、みなさん役に入り込んでおられて、つい見入ってしまいました。 戦争という難しい内容を上手く伝えていらっしゃって、表現の仕方などとても勉強になりました。 一人一人のキャラがしっかりしててよかったと思います!  笑いから感動シーンに持っていき方が上手だなと思いました!   ネタのシーンからシリアスのシーンへ行く繋ぎ目が違和感ががなかったので、とても勉強になりました!シリアスのシーンなどで音響がなく役者さんの技量で全てまかなっていて、とてもすごいなぁと思いました! シーン1つ1つに演出さんのこだわりが感じられ、とても細かく稽古されているんだなぁと思って圧倒されました!! 私がとても好きで印象的だったのは、最初の部屋のシーンでの恋話です。そこで、今話題のジャニーズを持ってきたり、先生との掛け合い等がとても面白く、そこでこの劇にとても引き込まれました。掴みが凄くしっかりしていて、「この後どうなるんだろう」というワクワク感やドキドキ感がわきました。また、その面白い所からどんどんシリアスになって行く所がスムーズで違和感も無く、そのまま劇の中心となる話に引き込まれ、とても演出がしっかりされていて、凄く良いなと思いました。役者さんの動きも大きく、表情もちゃんと作っていたので、とても分かりやすかったです。 照明で何が起きているのかを表現していて、情景等が浮かび良かったと思います。音の入りもキレイで、そのシーンに合っていて、スッと心に入ってきました。笑い、シリアス、感動。それぞれしっかり作られていて、かつ分かりやすくてとても見ごたえのある舞台でした。勉強になった部分も多くあり、刺激にもなりました。素晴らしい舞台を、ありがとうございました!   素晴らしい作品を見させていただきありがとうございました!! 担当:豊島高校演劇部

「渡る異界はクズばかり」 山田 ()

 山田高校さんの作品を観劇して、まず私が思ったのはスタッフさんが(勿論良い意味で)全力で遊んでいて、役者さんも自分なりに全力で演って楽しめていただろうなということです。 何箇所かにスモークを設置しており、シーンのところどころで使っていましたが、スモークを使う舞台を見るのは久々で、やっぱり舞台をより面白く使うことができるなと感じました。 役者さんはアドリブがとても自然で、それぞれでフォローし合えていたのが素晴らしいなと思いました。 場転ではなく各シーンで音をいれたり、オープニングでダンスを入れたりなど、舞台が分かりやすく、華やかなものになっているのも私達にはない発想だったので、是非使えるところには使っていってみたいと思いました。 異世界ものでありながら分かりやすく、笑いもあり、とても見やすい舞台だったと思います。 今回の作品以外のものも是非拝見させていただきたいと感じました。

「犬神家の一族」 大谷 (淀川工科)

 7月30日(月)一心寺シアター倶にて今日は大谷高校さんの「犬神家の一族」を観劇させていただきました、淀川工科高校です。 犬神家の一族を上演すると聞いた時どのように舞台に乗せるのかとても気になっていました。そして公演を観て驚きました、皆さん高校生や中学生とは思えない程の演技力に作品のサスペンス、照明、音響など全てが合わさりまるで本物の映画を観ているようでした。 ブレヒト幕で転換をしている時の舞台面の使い方や装置の移動、照明の変化などがとても印象的で、高校演劇ではまず見たことがない演出で終始圧倒されました。 私も金田一耕助出ているの小説を読んだことがありますが、演劇ならではの演劇でしか観ることが出来ない犬神家の一族を見ることができたと思います。 客入れから流れるように寸劇が始まりお客様の緊張を解いて劇世界へと入る、気づかないうちにあの独特の空気が漂う本編に入り込んでいく自分がいました。本当に素晴らしかったです。 本当に役者一人一人が輝いていたお芝居でした。 本当に最高の舞台をありがとうございました! 淀川工科 松岡 幸亮

「サーカスと深夜2:00」 咲くやこの花 (金蘭会)

 7月30日メイシアターにて咲くやこの花高校さんの「サーカスと深夜2:00」を観劇させて頂きました。 冒頭の音・光・役者などを存分に活かした迫力満点な踊りからすぐさま咲くやさんの劇世界に引き込まれました。 これからの見当がつかないまま、友人と離れバラバラに大人になる怖さ、不安、思春期の高校生なら誰しも生じる葛藤などがサーカスで働く少年少女の悩みと共に鮮明に描かれておりとても見応えのある舞台でした。 役者の皆さんの個性溢れる身体表現やリアルな雰囲気、キャスターを用いたスムーズな転換、星や場面を美しく表現した照明、役者の心情を効果的に表現した音響など、全てのものが、この舞台を彩っていました。 登場人物が私たちと同年代の高校生達で共感できる場面も多く、色々と考えさせられ、幕が降りた後に、胸にぽっ、と温かいものが残るお芝居で、あっという間の85分でした! 最後になりましたが、咲くやこの花高校の皆さん本当にお疲れ様でした。素敵なお芝居をありがとうございました! 金蘭会高校演劇部 大野聖奈

「解き方不明のキャストパズル」 北摂つばさ ()

 7月30日、北摂つばさ高校さんの「解き方不明のキャストパズル」を観劇しました。  物語の大筋は死刑囚である赤田が面会にやって来た牧師や研修生、事件の被害者の娘、さらには刑務官の過去や本音を知り自分の犯した罪と向き合い始めるというものです。まず私が思ったことはキャストの方々の台詞の言い回しや間の取り方がとても上手でまるで、リアルタイムで面会室の風景を見ているかのようでした。特に、赤田さん役の心情表現がとても巧みで最初は飄々とした態度だったのが話を聞いていくうちに自分が死刑になるという自覚が芽生え始め人の足音に怯えるようになる演技は見ていて圧倒されました。また、牧師役の人の台詞に聖書からの引用が幾つかあるのですがそれの言い方がとても力強く心に突き刺さりました。この脚本では中盤に「死刑によって救われる人はいるのか?」という問いかけがなされます。私はこの劇を観劇するまで死刑囚の死刑が執行されたことでやっと事件が解決し、被害者やその遺族も救われると考えていました。しかし、それはとても浅はかな考えかもしれません。仮にその事件の当事者が死刑になったとしても被害者が生き返ることはありませんし遺族の心の傷が癒えるとも限りません。そんなことを考えていると「死刑が本当に必要なのか?」とさえ思うようになりました。先進国の中で死刑制度が残っている国は数少ないです。必要のないものは廃止される。それは世の中でごく自然な摂理です。死刑制度が廃止されている国が多数あるのもつまりそういうことです。死刑以外にも加害者にしっかりと罪と向き合い償ってもらう方法があるはずだと今、私は考えています。また、物語のラストでは裁判員制度についても触れられていました。その幕での鬼池の台詞「あなたの解くパズルの解法は。」。国民であれば裁判員に選ばれる確率は皆同じです。「その時にあなたはどういった判決を下すのか?」その答えは誰にもわかりません。しかし、公正な目で判決を下すことが大切だと思います。  最後になりましたが「死刑制度」や「裁判員制度」などといった難しいテーマが込められている脚本を演じ切ることができた北摂つばさ高校演劇部さんは、この劇をするにあたってとても勉強されたのだと思います。本当にお疲れ様でした。

「机上の暴論」 追手門学院大手前 (枚方なぎさ)

 7月29日、追手門学院大手前高校さんの『机上の暴論』を観劇しました。 まず、最初のキャスト紹介でもっていかれました。パンクロックに乗せて風のように現れて去っていく役者の姿はこの劇の導入としてふさわしいものでした。 「ストーカーの少年が拾った下着は実は宇宙人だった」という荒唐無稽な物語を、異様なテンションと小気味のよい台詞回しで一切間延びさせずに描ききった脚本に感服しました。 ギャグ的に演出されていたものが終盤になって重要になったり「ずるい」と思いつつ「上手いなぁ」と思わされる仕掛けに満ちていて、劇の随所に遊び心を感じました。  役者の練度が高かったです。抑揚の付け方、間のあけ方などは完璧でした。滑舌に関しては若干怪しい部分もありましたが、勢いと芝居の面白さで気になりませんでした。それにしても、舞台となる高校「カキクケ高校」は誰でも噛むと思います。みんな言いにくそうで逆にそれが面白かったです。 登場人物それぞれキャラが濃いのに打ち消し合わず生き生きとしていました。演出と役者の力を感じました。  照明の使い方がとても効果的でした。照明で舞台を分けているのは見やすくてよかったです。また、SSの位置にソースフォーが置いてあり、回想のシーンでとてもよい雰囲気を出していました。それだけに、ところどころ顔がとれていなかったのは勿体なかったと思います。  役者の動きに音を合わせているのか、音に役者の動きを合わせているのかわかりませんが、音響のタイミングがすごくよかったです。  こういう楽しい芝居が高校演劇でももっと増えればなあと思いました。本当に面白かったです。お疲れさまでした。 枚方なぎさ高校演劇部

「覚えてないで~2018〜夏」 堺西 (箕面東)

 堺西高校の演劇を観劇させていただきました。箕面東高校です。 感情の起伏もあって、声も聞き取りやすかったし、たまにすごくツッコミてぇっ!!て思うシーンもあって、そして同じ演劇部としてすごく共感出来る内容でした! なので、見ていてすごく楽しかったです! 装置なども丁寧に作ってあってすごいと思いました。 また、見る機会があれば観劇したいなぁと思いました。 ありがとうございました!

「プロテクト」 工芸 (清風南海)

 工芸高校さんの「プロテクト」を観劇させていただきました。  まず、登場人物全員が白い服を着ていて、部屋には窓のようなものがあるけど封鎖されているようで、ここはどこなんだろう?と冒頭から色々と想像が膨らむセットでした。 「ここの部屋って鍵かかってなかったっけ?」「私たちはこうしてお喋りしてるだけでいい」などのセリフ、時報が知らせてくれるのは深夜の時間帯ということなどから、もしかしてここはチャットルーム…?じゃあこの4人はどういう関係なんだろう?と飽きない展開で面白かったです。  守られたチャットルームの中にいた4人が、ただ怖がって弱いままでいるだけではダメだと決意し外の世界に出て生きようとする姿は、小鳥遊さんが五十嵐さんの背中を押したように、観ている私自身も励まされたような気持ちになりました。 小鳥遊さんのセリフで1番印象に残っているのは、「一歩踏み出した先は、 前よりも苦痛で、自由じゃないかもしれないけど、でもそれだけではない」というセリフでした。生きることって難しいけどそれ以上にいろんな価値があるんだ、ということを改めて知ることができました。 4人が自殺を図ろうとするも、なぜか夜景をみて死にたくなくなったように、私たちが生きようとするきっかけは些細なものかもしれないと思いました。五十嵐さんが「日の出をみて、なにか美味しいものでも食べに行こう」と言ったあとのみなさんの晴れやかな表情は、前向きになれるもので、とても感動的でした。 そして、チャットルームに人がいなくなったシーンの音響がとても良かったです。4人がこうして集まることは無いかもしれないけど、これから4人は頑張っていくんだ、それは悲しいことではないんだとより思わせてくれるような音でした。 場面が変わる度に切り替わる照明も本当に綺麗で、1人ずつ、「チャットルームに現在人はいません」と言っていくシーンは、4人の顔は見えないけれど、そこに存在していることは確かで、少しだけさしこんでいる光は、絶望の中にみえる、ほんの少しの希望のように思えました。  工芸高校のみなさん、お疲れ様でした。  清風南海高校2年 卜部花音

「世界を滅ぼすことに決めた7人の女子高生」 大阪ビジネスフロンティア (山田)

 7月28日(日)浄土宗應典院本堂にて 大阪ビジネスフロンティア高等学校さんの 「世界を滅ぼすことに決めた7人の女子高生」 を台風の影響もあり、途中までしか観劇できませんでしたが、感想を述べさせていただきます。  最初、舞台には6席分の椅子しかなく、1人分少なくない?っと思っていたら、ライカが歌いながら舞台に出てくる演出が面白いなっと思いました。  サマースクールのテーマを決めた後の歌も使われていた曲を知っていたので楽しく聞けました。 ただ移動する場所の関係で役者が何度もぶつかってしまったり、押しのけないと入れないみたいな状況になってしまっていたので、そこは工夫できたのではないかと思います。  それに歌が入る時に動きがほしかったです。 南さんの時は楽しそうな雰囲気が動きからも見れたのでよかったのですが、そこ以外は少し声だけで動きがなく、理解しづらい面がありました。  パンフレットにアンケートには辛口でお願いしますっとあったので少し思った点をあげてしまいました。上からですみません。 歌声もきれいで役作りも、照明、音響ともにとても素敵でした。 これからぶっつかりあった彼女らがどんな一夏の物語を繰り広げていくのか、とても気になりました。最後まで観たかったです。 お疲れ様でした!  山田高等学校 赤松 響

「祭よ今宵だけは哀しげに〜銀河鉄道の夜〜」 緑風冠 (信太)

 緑風冠高等学校 『祭よ今宵だけは哀しげに〜銀河鉄道の夜〜』を観劇させていただきました信太高校です。 まずは舞台装置です。舞台装置はとてもシンプルで、汽車の中を表現するのに赤茶色の箱が2つ八の字型に置いてありました。 最初はなんの装置か判らなかったのですが、汽車の効果音や暖かみのある照明ですぐに舞台装置の箱が汽車の椅子を表現しているんだなと気づきました。 そして冒頭のバルコニーでジョバンニとカンパネルラが星を見ているシーンの照明の表現がとても印象に残っています。 この時の照明が、吊り下げたライトで星、床一面の青色は運河を表しているのがすぐにわかり、まるで星が水面に映っているようで、とても幻想的で美しかったです。 役者の方々一人一人がとてもメリハリのある動きをしており、劇中のボケと流れるようなツッコミ、話していない人たちの動作もその役にあった動作をしていてとても良かったです。 私のお気に入りの場面は、ゾンビ役のミシェルの過去を話す場面です。照明と音響が役者の話し方や表現、動きにとても合っており、より一層劇に引き込まれたシーンでした。 少ない舞台装置で沢山のシーンを表現しているのに、その一つ一つのシーンが初めて見る人でもとてもわかりやすく、楽しめました。役者さん1人1人がとても素晴らしいお芝居でした。  本日は素晴らしい劇をありがとうございました。 信太高等学校 芳賀ちひろ

「見上げれば鳩がいる」 寝屋川 (鶴見商業)

 7月27日(金)一心寺シアター倶楽にて、寝屋川高校『見上げれば鳩がいる』を観劇させていただきました。 ゲネと本番の2回観させていただいたのですが、本番の方が力強く動きもパワフルになっていて、存分に力を発揮できたのではないかと思いました。 練習期間も1か月とお聞きしたのですが、とてもそうとは思えないくらい高い完成度で正直驚きました。 劇の内容としてはネタとシリアスな場面との切り替えがしっかりしていて、なおかつネタはすごく面白くシリアスな場面は一つ一つ丁寧に感情が込められていて、その言葉がダイレクトに伝わったので本当に感動しました!! そして、どの場面でもセリフがなくてもしっかり表情をつくって、演技もしっかりできていたのが本当にすごいと思いました。 アドリブもゲネよりできていて、パントマイムも丁寧に上手にできていたし、役者の方々の表情も動きも個性がありとても豊かで楽しく観させていただき本当に面白かったです!! 体育館のシーンでのツッコミのテンポもとてもリズムよくすごかったです。 照明でも目つぶしの技術が使われたり、音響にも遊び心が含まれていて本当にステキでした!! 鳩が歩くとき首を前に出していたりなど細部にまでこだわりが見えて勉強にもなりました。 そして、私たちが演劇を通じて何を伝えるべきなのかということを、今回の劇を通じて役者一人一人から思いが伝わったように思います。 本当にステキで最高の舞台でした!! 鶴見商業高校  演劇部 佐橋 未来 寺前 伊都 古庄 杏子

「汗~オレトオマエロアイツラト~」 大阪産業大学附属 (関西創価)

 まず最初に思ったのがパンフですでに溢れ出る役者陣の個性に、劇が始まる前から笑いました。他にも、前説やカテコ至る所に笑いを入れていて素晴らしいと思いました。劇の内容としてはコメディで、四六時中笑いが止まらなかったです。今まで私が見た劇で一番面白かったです。また役者の肉体美!特にバズーカの筋肉は演劇部じゃなかったです。笑。そしてバズーカjrもしっかりとした筋肉がついていて良かったです!またダンスも最高に盛り上がり、踊っている時の役者の笑顔が印象的でした!個人的にインドの選曲とダンスがとても好きでした。腕立てや中国ごまなど所々に一発芸を挟んでいてすごいと思いました。強いて言うなら、もうちょっと一発芸を目立たせても盛り上がるのかと思いました。浅利慶太へのリスペクトも良かったです。また友永くんの演劇したいけど勉強しないといけない、本当は演劇したいという気持ち、部員の友永君を心から思う気持ちがビンビン伝わってきて本当に良かったです!「部Tきてる間は何でもできる」というセリフが心にしみました。役者の反応、表情、声量全てが最高で舞台の使い方も上手く、裏方としては音響照明とも申し分なく客の心をしっかりつかんでいました。全体的に面白く、笑いのプロ、いや笑いの神様だと思いました!暑い、熱い、最高の舞台でした!

「KAGUYA~地球は青かった~」 桜塚 (堺東)

 桜塚高校HPF公演「KAGUYA~地球は青かった~」を観させて頂きました堺東高校2年の近田です。 始まりの前説から、客の心をしっかり掴み、最後まで離しませんでした。 それぞれが個性豊かな役作りをしていて、ストーリーのなかで繰り広げられるコミカルな人間ドラマが楽しかったです。 他の人がセリフを言っている間の演者の自然な動作やアドリブにもクスリと笑ってしまうなど、あっという間の公演でした。 個人的には、白井さんと湯川さんの恋愛模様に心踊りました。 役者の皆さんの声の響きがとても良くて聞き惚れました。 また、照明は暗転の代わりに青照明を使っていたので、暗転が少なくお客にも疲れを感じさいものとなっていました。さらに音響も声の録音が綺麗に出来ていて聞き取りやすかったです。 最後に、無欲が決して最善ではないということや、仲間の大切さなどを感じることのできた劇でした。 拙い文となりましたが少しでもこの劇の面白さが伝わることを祈ります。 最高の劇をありがとうございました。

「下校の時間」 池田 (阿倍野)

 7月26日ウイングフィールド 池田高校さんの「下校の時間」を観劇しました。 二人劇という事は知っていたのですが、1年と3年で同学年を演じていたのは驚きました。 同学年だからこそ見せる話し方、空気、表情すらも、上手く表現していたのは本当に凄いと思いました。 途中、声が少し小さかった事が惜しかったです。 今回、私が1番印象に残っているのは演出です。 舞台上には大道具がなく、音響は雨の音とピアノの音だけで、照明もサスはあるものの暗転はありません。 雨の日・下足室という状況をそのシンプルな音響と照明だけで表現していました。 演出が凄いのはそれだけではありません。 野中さんが1人になった時、ピアノの音が大きく重たく聞こえます。 人物の心情を 曲ではなく、ピアノの音の「聞こえ方」で描いていました。 柳瀬くんが自分について語る時 野中さんの心がざわつく時、照明はゆっくりと静かな青色に変化します。 人物の心情が変わると共に光も音も変化していました。 音響と照明と役者が一体となるというのはまさにこの事だと思います。 音も光も人もズレることなく、心情が表されていました。 裏方と役者との信頼関係の深さがよく伝わりました。 場面が大きく変わらない作品だからこそ、人の心を表現する事に力を入れた素晴らしい作品でした。 阿倍野高校 野添千鶴

「うさみくんのお姉ちゃん」 北かわち皐ケ丘 (堺西)

 まず、セリフの掛け合いがとても上手で、それぞれのキャラクターの個性を良く理解しており、一年生とは思えない演技力と、素晴らしい声量。一年生を指導してきた二、三年生の先輩の演技力にも感動しました。 最初の女子がすごい嫌な奴を演じているなと思ったこと、溝呂木君が注目されていないシーンでも常に気を抜くことなく演技を続けていたこと、宇佐美君と松田君のやりとりのおもしろさ、あげたらキリがないほど、全員の表情や動きが豊かで輝いて見えました。お姉ちゃんが勘違いした友達の勢いに飲まれ、どんどん縮んでゆく感じや、知らないと言いつつも溝呂木君を守り、勇気づける姿勢が実にうまくできていたと思います。 数学の教科書の開きだけで、宇佐美君が居残りさせられるような生徒だとわかるように、ちょっとしたところにも情報がちりばめられ、終始楽しめるおもしろい劇でした。 本当に、目、耳だけですごい情報量が入ってきました。 セットも机やイスを並べただけの簡単なものでしたが、とても立体的で、役者達が作り上げる独特な世界に一瞬でのめり込んでしまいました。 役者のひとつひとつの動作がとても丁寧で、そのキャラクターの性格を連想させられた。みんなそれぞれ個性があってすぐに愛着が湧きました。 演技に迷いがなく、思い切っていたので観ていて気持ちよかったし、恥じらいもなく笑ってしまいました。本当に“つい”笑ってしまう感覚で、観客を楽しませることをちゃんと意識できているんだと感銘を受けました。途中歯痒さを感じたり、最後には少しうるっときてしまった!これは弟が姉を慕う気持ちだったり、姉が弟を想う気持ちだったり、臆病者の成長だったり、最後にはみんな愛と勇気で少し成長していることに観客は気づくんですね。きっと役者が演じるキャラクターとして、弱いところも強いところもさらけ出していたからこそわかることだと思います。観客としてキャラ達の成長を見守れたことを非常にうれしく思います。キャラ同士の普段の関係性もすごく伝わってきて、冒頭のあの女の子達はいつもこんな話をしているんだろうなとか、姉の松田君に対する扱いはいつもこうなのかと短い間で伝わってきたので、演出にない、それぞれの日常も想像できてまたそれも楽しいなと思いました。 北かわち皐が丘高校の演劇部は細かい演技がすごく上手で私たちにないものを持っているので、うらやましい、悔しいと思ってしま

「ぶたおWA!」 箕面 (大阪ビジネスフロンティア)

箕面高校さん観劇(感激)ブログ  箕面高校さんの公演を見終わって一番最初に感じたのは衝撃でした。 ぶたおWA!という作品名と始まりの音楽から何が始まるんだろうとワクワクしました。 文化祭の装置班5人が放課後に作業をしてる時から物語は始まります。 私たち学生が1度は経験したことのあるようないざこざが沢山でてきて、共感することが多かったです。そして少し怖くもなりました。こんな風に思っているんやとか思われているんやとか…。 始めは桜ちゃんが優等生でみんなから良く思われていなかったけど、仲良くなっていくお話かなと思いました。パリピ系の美香ちゃんとの衝突、気弱なこころちゃんが知られたくなかったポエムのこと、すごく優しい皐くんといじられキャラのタオちゃん。学校に1人はいるような存在のみんながそれぞれに相手を理解して成長していく。そう思っていたらまさかのラスト。 確かに、武田タオちゃんが【ぶたお】と呼ばれ始めてから、この子は重要な役なんだな思いましたが、1番深い闇を持っているとは思っていませんでした。 ノリがいいとみんなからいじられてニコニコしていても、抱え込んでいるものはあって、ふざけてたらその子だけ怒られ、嫌だと言っても冗談に捉えられる。その悩みやストレスが溜まりに溜まり爆発する。それが最後にうまく表現できているなと感じました。ハッピーエンドで終わらないところが好きです。 音響も役者の動きと合っていて気持ちよかったです。1つ気になったのは学校の扉の音が「ガラガラ」ではなくて「ガチャ」なんだということです。 照明はラストのシーンがとても良かった。あと桃を割るシーンも生まれたー!って感じがして良かったです。 すごいなと感じたのは大道具ですね。パイナップルのマトリョーシカはほんとにすごかった。 役者の皆さんはアクシデントがあったときのアドリブ力がすばらしかったですが、慌てていたのが少し目立っていたのがもったいないなと思いました。 最後に、観ていて本当に良い刺激になりました。 面白い劇作をありがとうございました!!! お疲れ様です! 大阪ビジネスフロンティア高等学校 演劇部  井村七美

「にせものバラード」 清風南海 (東海大学付属仰星)

  清風南海高等学校「にせものバラード」を観劇して 清風南海高等学校さんの「にせものバラード」を観劇させて頂きました。登場人物個々がそれぞれの個性を持っていて、誰一人抜けてはならない役柄だという 事を見ていて感じられました。そして、私たちと同じ年代である、という点でも共感を持てる部分が多かったです。 私が特に観劇していて自分を思わず重ねてしまった、心にグサリと刺さった場面・セ リフとして、主人公である翔子のセリフ「縋ることもあさみに頼って…」というセリフと、翔子が“みんなのために”そっくりさんライブを公演する、と言った時にあさみが放った「それ、翔子は楽しい?」「翔子の事、見てたから。」というセリフです。前者のセリフは、私も今まで友達に頼り、自分から行動し決断することが少なかったと自分では思っているので、翔子の様な人前に立てるようなキャラクターではなくても知らないうちに共感してしまうのだろうな、と思いました。 また後者は、あさみは翔子の事をよく見ていて、心の底から大切に思っているのだろ うな、と感じられた場面であり、私の心にグサリと刺さりました。「翔子の事、見てたから。」というあさみの言葉通り、登場人物の中で一番本当の意味で翔子の事を見ていた、寄り添って共に歩んできたのはあさみなんだという事を感じましたし、「それ、翔子は楽しい?」というセリフでは他人のために、みんなのために、と言いそっくりさんライブを行おうとする翔子に対し、自分はどうしたいかという事を問いかけるあさみのセリフでした。人のために…という事を優先するばかりに自分の事、身近な人を置いてけぼりにしてしまうことほど、見ていて悲しい事はないんじゃないか、と思ったセリフでした。 最終的にみんなの前でそっくりさんライブを公演することは無かったものの、登場人物全員が笑顔で終わり、こちらも見ていて笑顔になれました。そして「にせものバラード」と同じ様な状況になった事はない人でも、中学生、高校生の年代であれば共感できる場面が多かったと感じました。 今まで九十分の劇を観劇してきたので、六十分間の劇を初めて観劇させて頂き、「六十分の劇でもこんなにも強く、共感を得る事の 出来る劇ができるんだ。」という一種の感動を覚えました。 最後になりましたが、本当にお疲れ様でした。 素晴らしいお芝居をありがとうございました!  

「」 枚方なぎさ (追手門学院大手前)

 枚方なぎさ高校さんを 観劇して・・・  美術教師がカギをピッキングしたり、ナイフをみつけたりといろいろなところで、キーになる場面があり、常に目が離せなかったです。(個人的に好きな役者さんでした)  二カ所でお互い邪魔にならないように会話したり、教室の着替えの放置具合やノートに筆箱を挟んだりするなど、 リアリティがある舞台でした。  ないに越したことはないですが、ミスがあるのが演劇だと僕は考えています。そのミスのカバーを「えーっ」とならずに、 テンポよく進められていたのもよかったです。  ストーリーが、特に最初の頃少しわかりにくかったので、もう少し伝わるように整理してもらえたらいいかと思いました。  お疲れさまでした。  ありがとうございました。                     追手門学院大手前高等学校2年  東田一将

「見えないモノ」 東百舌鳥 (北かわち皐ケ丘)

 7月25日東百舌鳥高校のHPF公演「見えないモノ」をゲネプロで観劇させていただきました。 開演前の前説のときに急に客席に座っていた役者さんが叫んで舞台上に走って行きとてもびっくりしました。 内容としては、夜間学校生の黒川 翠と桃代 小春と浅黄 海と竜胆 哀の4人そして先生の烏羽 水の5人で幽霊屋敷に行くことになりそこで事件が発生しました。 まず第一に黒川さんが失踪、そして次に浅黄が何者かに刺され、小春がさらわれ、烏羽先生と哀が突然死、黒川と小春だけとなった。ただ、突然死以外は黒川が犯人であった。動機は小春に対しての異常なほどの愛であった。だが小春が突然死、そして最後に…幽霊が黒川の後ろにあらわれ首を締めて終わり。という感じでした。 感想としては、最初から最後まで鳥肌ものでした。 まず、役者の演技は迫真であり、また音響の効果も心臓の音の重低音がすごく体が震えました。 最初はコメディーなものかと思いましたが、進むに連れてどんどんホラーになっていき最後の最後で幽霊が現れるのが一番驚きました。 東百舌鳥高校の皆さん本当にお疲れ様でした! 北かわち皐が丘高校 演劇部 見上明希音

「東京原子核クラブ」 淀川工科 (大谷)

 『東京原子核クラブ』感想 お疲れ様でした。 まず会場に入った瞬間に装置の存在感と二階構成の装置で一階二階とも出入りができる所や、取り外し可能な表札であったりに制作技術の高さを感じ衝撃を受けました。 前半は、とても平和で個性的な平和荘の皆さんが巻き起こす珍事件を解決しながら絆を深めていく姿が面白く素晴らしかったです。しかし、後半はだんだん戦争の影が濃くなるにつれそれぞれの登場人物の思いがひしひしと伝わってきてとても感慨深いものがありました。 また、役者さん一人一人がしっかり役作りをされていて作品に吸い込まれました。例えば、物理学者ゆえの苦悩や戦争で素直に科学の進歩を喜べない葛藤などがとても自然に表現されていたので、より作品を深く理解できました。 音響は音の出す位置を工夫されていたり、ドアの閉開に合わせて外で鳴っている音の大きさが違ったり、こだわりをたくさん感じました。また、効果音の種類にもこだわっていらっしゃって素晴らしかったです。 照明は、窓枠に当てた光が綺麗でした。また、バックパーが効果的に使用されており、素晴らしかったです。屋根がある時とない時の照明の違いもはっきりしていてわかりやすかったです。 今回の作品を拝見してとても心を揺さぶられ、涙あり笑いありとはこのことだと思いました。 お疲れ様でした。 大谷高校演劇部高2西田綾夏高1桑原日和

「DOLL」 信太 (緑風冠)

 7月22日、信太高校さんの「DOLL」を観劇しました。 観劇し印象に残っているのは、次々に移り変わる照明と心地の良い音響、そしてその2つに上手い具合に重なるテンポの良い役者の演技でした。 特にお話に出てくる5人の少女。 一人一人しっかりと個性が表現されていて、演技はもちろん配役も素晴らしいと感じました。 そして最後の演出...! 舞台はこんなにも美しくみせれるのかと、ただただ感動してしまいました。 全ての役職がレベルが高く、さらに全ての役職が1つの作品を作ろうとしている様子が伺えて、非常に気持ちよく観劇できました。 とてもいい刺激を受けました。 ありがとうございました! 大阪府立緑風冠高校演劇部

「ビー玉たちの夜」 堺東 (池田)

 7月22日、堺東高校さんの「ビー玉たちの夜」を感激しました。 冒頭に「物語としての面白さはない」と言う掴みは面白いなと思いました。 エレベーターを表していた養生テープと棒という シンプルな装置がよく考えられていて、多くの役割を持っていました。そういった創意工夫を自分たちも真似したいと思いました。その棒の蓄光テープの間隔も均等に貼ることで綺麗に浮かび上がって見えたので暗転時も飽きない工夫がされててよかったです。 登場人物の感情に影響を与える生徒などの役を仮面を利用して演じるのが、役者がいなくても登場人物を増やせる方法の1つとして勉強になりました。 全体的に話の緩急があって観やすかった。 一見、影の薄いキャラクターがライフルを持っていると思いきやライフルの形をした高圧洗浄機だった...などキャラクターの設定が深く考えられていて劇が進んでいくと登場人物のキャラクターがはっきりしていったので予想が覆される面白さがありました。 池田高校 演劇部

「ANSWER」 関西創価 (大阪産業大学附属)

 7月21日浄土宗應典院にて関西創価高校の「ANSWER」を観劇させていただきました。 最初に舞台装置を見たときに舞台の奥に平台が並べられ、どのような演出をされるのかワクワクしました。すると物語が始まりすぐにその場が照明によって、一気に空間に色が付きました。教室・廊下・病院などの区別がとても分かりやすかったです。さらに役者の皆さんの演技と音響の効果によってさらにその世界に引き込まれ、役者が本当にその場所に立って話しているところが想像できました。 葉山先生を取り巻く人間関係がすごくあたたかく感じました。葉山先生が少しずつ心が打ち解けていく様子もよくわかるその反面、キザシの葉山先生に葛藤を与えるセリフはとても心をわしづかみにされ思わず、「葉山先生頑張れ」と応援したくなりました。個人的ですが、キザシ役の役者さんの演技力の高さに思わず「すごいっ!」と言ってしまいそうになってしまうぐらい演技に引き込まれました。  生徒たちのそれぞれの思い、教師たちの胸に秘めた思いあるいは葛藤が真に迫る感じでとても素晴らしかったです。  人を信じることについて考え直すことができる、共感できるところがたくさんあるとても面白い演劇を見させていただきました。  関西創価高校の皆さんお疲れさまでした。ありがとうございました。 大阪産業大学附属高校 北殿友哉

「夢遊少女-Dream Girls-」 関西大学第一 (桜塚)

 7月21日(土) ウィングフィールド 観劇ブログ 関西大学付属第一高等学校さんの 「夢遊少女-Dream Girls-」を観劇させていただきました! 初めにこの作品名を見た時は『夢を見る少女達のキラキラストーリー』だと思っていました。ですが予想していたよりとても考えさせられる、深いストーリーでゲネプロと本番の2回とも感動しました。 主な登場人物はとある病院の医師の錦戸、田ノ上。夢遊病患者である美麗、翔子、凛。そして自殺した元教え子である純菜の謎を追う元教師のジャーナリストの松野。 夢遊病とは眠っている間に歩いたり話したり覚醒時と同じ状態になる病です。夢遊病についてもっと知りたくて調べてみたのですが、 このお話の中での夢遊病は少し複雑なのかな?と思いました。 患者が普段抑えている自我が寝ている間に暴走してしまい、暴れたり泣き出したりするのです。 ストーリーは全体的にシリアスでした。 純菜のいじめ、傷害事件、自殺。それを見て見ぬふりしてしまったことを後悔している松野。普段抱えている不安や自信のなさ、言いたいことが言えない辛さなどの3人の少女達の自我。 ですが、役者の皆さんの演技がとても素敵で、シリアスな場面でも会話のテンポの良さや細かい表情や動きでクスッと笑える場面もあり、最後まで楽しく観劇させていただきました! 面白かった設定が、「夢遊中に3人の自我が共鳴すると未来を予言できる」というものです。これをシンクロと呼びます。 シンクロは1回や2回だけでなく何回も起きるのです。未来の小さな出来事から大きな出来事まで百発百中の予言です。 これらのシンクロは美麗、凛、純菜の3人によるものなのですが、純菜の代わりに翔子でもシンクロ出来るのか?と挑戦します。 結果として、無事シンクロに成功した3人。 予言の内容は「13日間続く大雨により災害が起こる。沢山の死者が出る。」 というものでした。 夢遊病の彼女達が特別な存在であり、予言が必ず的中することを知っている錦戸と田ノ上はこの予言をメディアに公表して被害を抑えてほしいと松野に言います。 しかし「彼女たちが特別な存在だとしてもこんなことはありえない!」と主張する松野。 それに対して 「あんたはそうやって認めようとしない。純菜に普通の女の子のレッテルを貼り、人と違うことをすれば認めない。口では理解しようと言っても、心の中では理解するど

「大阪ミナミの高校生3」 精華 (寝屋川)

「大阪ミナミの高校生3」(精華高校)観劇ブログ  7月21日、精華高校さんの「大阪ミナミの高校生3」を観劇しました。 精華高校の役者さんたちはきっとこの難しい脚本をとてもとても深く読み込んだのだと思います。この劇は、おそらく不登校になってしまうなど理不尽な社会に馴染めない若者をテーマとしているのでしょう。そういった繊細な少年たち少女たちの複雑な心境を一言一言のセリフの重み、繊細な表情の変化でとても上手に表現していたと思います。動きのキレ、テンポのよさとかだけで押し切るのではなく、演じるキャラクターを理解しているのだと感じました。それだけでなく、人体を上手く使って家具や家の空間、乗り物などを表現したり、突然中華なべを使って荒野行動を始めたり、若干シュールだが面白い表現が奇妙な世界観を感じさせていたし、ふわふわした心理描写を手助けしていました。そういった肉体表現はだいぶ練習し、きっといろいろとみんなでアイデアを出し合ってより洗練したものにしたのだと思います。しかし、その不思議な動きとトムがマークをボコボコにするときの動きの違いが自分にはわからなくて、シリアスシーンへの変化がちょっとだけ受け取りにくかったけれど、多分それは自分が今まで見てきた劇とは違う、新しいものへの違和感かもしれません。  個人的には、所々、役者の声で鍵を閉める音などを表現しているところがあり、それが新鮮で面白かったです。電車の音なども声でやったらどう変わるのか、いろいろ考えると面白なあと思いました。スピーカーで流す声でする、その境界がしっかり分かれている方が、はっきりしてメリハリのある音響になるかもしれないなど、音響としてもいろいろ考えさせられました。音響オペはゲネのとき、一心寺の設備を使えるのが一回だけだからなのか、おぼつかない操作もあったけれど、本番になると、上手になっていたので良かったです。自分はスタッフとしては音響をやることが多いのでどうしても音響に注目してしまいます。色々な不思議で奇妙な表現、センスのあるコトバ選び、独特な空気感で観劇した人の心に印象的に残る劇だったと思います。 ところで、この劇を見て自分が気になるのかトムのその後です。鮫から逃げられたのでしょうか。鮫に食い殺されてしまっていてもそれはそれで面白いかもしれません。何にせよローラという友達ができて、トムは少し救われたのだと思いま